研究課題/領域番号 |
22K04250
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
奥村 万規子 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (30329304)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | サッカード / ラインディスプレイ / QRコード |
研究実績の概要 |
ラインディスプレイの屋外での使用を目的として,数十メートル離れたところから最適に観測するために,LED128個からなる大型ラインディスプレイを開発した.表示部の長さは138cmであり,これは,アスペクト比1:1とすると,約77インチ,アスペクト比2:1とすると,約121インチに相当する.最高点滅周波数は20kHzと高速を実現した.また,遠くから観測する実験を効率的に行うために,点滅周期の変更や画像の転送などを,パソコンやスマートフォンから遠隔で操作できるようにWiFiモジュールを使ってデバイスを設計した.製作したデバイスを使って主観評価実験を行った結果,点滅周波数が20kHzのとき,観測距離は30mほどが最適であることがわかった.また,屋内外の主観評価実験より,屋内より,屋外の方が視認しやすいことがわかった.これらの成果は2022年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会で発表した. また,ラインディスプレイでQRコードを点滅させ,スマートフォンを使って読み取る実験を行った.距離や周波数,QRコードのセルの違いによる読み取りやすさの実験の結果,29セルのQRコード,41セルのQRコード共に,5kHz,6.7kHzで読み取り易いことがわかった.これらの成果はIDW2022(International Display Workshops 2022) で発表した. 本ラインディスプレイは高速に点滅しているため,凝視してみると単なる照明のように見える.このように,照明,画像表示,QRコードなどの情報提示と複数の機能を持つデバイスとして利用できることが確認できた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目標をおおむね達成し,学会でも発表することができた.
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今後の研究の推進方策 |
[令和5年度] LEDドライバICを使用し,LEDの階調を256階調まで上げて,より高精細な画像の表示を可能する新たなシステムを開発する. [令和6年度] プロジェクションマッピングソフトを使用して製作した映像の一部にラインディスプレイを配置することにより,適切に視線を誘導し,より知覚しやすいコンテンツを開発する.
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次年度使用額が生じた理由 |
購入する予定のパソコンの納期が4月初旬になったため.
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