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2022 年度 実施状況報告書

熊本地震による橋梁被害分析に基づく耐震設計法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 22K04300
研究機関大日本コンサルタント株式会社(インフラ技術研究所)

研究代表者

幸左 賢二  大日本コンサルタント株式会社(インフラ技術研究所), インフラ技術研究所, 特別研究員 (00315160)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード耐震設計 / 橋梁 / 被害調査 / 橋座式 / 押抜きせん断耐力 / 耐震補強
研究実績の概要

熊本地震により損傷した阿蘇大橋,府領第一橋梁,大切畑橋梁に対する詳細な損傷分析から設計手法を提案する.1)阿蘇大橋の損傷要因分析:現象を再現するための数値解析を実施する.2)ロッキング橋脚の耐震補強手法:本研究では府領第一橋梁をプロトタイプ橋梁として,その倒壊メカニズムおよび有効な補強手法に着目した動的解析を実施する.3)変位制限構造の設計法提案:12体の供試体実験およびFEM解析により,変位制限構造の押抜きせん断耐力式(鉛直荷重のない状態における修正橋座式)を提案する.4)大切畑橋梁の損傷要因分析:過去観測データをとりまとめ大切畑橋梁の損傷状況を詳細に分析する.ついで動的解析手法によりその損傷原因を明らかにする.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定どおり進展している。

今後の研究の推進方策

1) 阿蘇大橋の損傷要因分析:阿蘇大橋の落橋メカニズムを解明するための数値解析を実施する.具体的には崩壊土砂量は砂防学会のデータおよび算定した地盤物性値を用いて地盤崩壊を再現する.
2)ロッキング橋脚の耐震補強手法:動的設計手法による変位制限構造を用いた補強方法,具体的には最大橋脚回転角が0.06rad以下となるように遊間を30mmと小さくする方法あるいは変位制限構造耐力を従来の3.5x3.0倍にする方法を提案し,その効果を明らかにする.
3) 変位拘束構造の設計法:12体の供試験体実験およびFEM解析により変位制限構造の押抜きせん断耐力式(鉛直荷重のない状態における修正橋座式)を提案する.
4) 大切畑橋梁被害分析:動的解析手法により支承および橋脚の損傷状況を再現する.

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件)

  • [国際共同研究] Tadulako university, Hendra Setiawa(インドネシア)

    • 国名
      インドネシア
    • 外国機関名
      Tadulako university, Hendra Setiawa
  • [雑誌論文] STIRRUP RUPTURES THROUGH EXPERIMENTAL AND ANALYTICAL SIMULATIONS2022

    • 著者名/発表者名
      Kenji Kosa, Yulong ZHENG and Nobuo UEHARA
    • 雑誌名

      16th International Conference on Alkali Aggregate Reaction in Concrete

      巻: - ページ: -

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 橋梁全体系モデルによるRC床版の3次元弾塑性解析2022

    • 著者名/発表者名
      幸左賢二,立花徳啓,増田隆宏,中西祐太郎
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: Vol.44,No.2 ページ: 841-846

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 津波による落橋のメカニズムと対策2022

    • 著者名/発表者名
      幸左賢二,佐々木達生,佐藤崇
    • 雑誌名

      橋梁と基礎

      巻: Vol.56,No.8 ページ: 109-112

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ポリマーセメントモルタル巻立て補強工法による軸方向鉄 筋径の小さな橋脚の補強効果に関する基礎的研究2022

    • 著者名/発表者名
      Peilun Shao, 渡邊學歩,幸左賢二
    • 雑誌名

      構造工学論文集

      巻: Vol.68 A ページ: 862-873

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] ロッキング橋脚の補強事例と課題について2022

    • 著者名/発表者名
      幸左賢二,曽我部直樹,河村圭亮,後藤僚一他
    • 雑誌名

      第25回橋梁等の耐震設計シンポジウム講演論文集

      巻: - ページ: 105-112

  • [雑誌論文] 斜面崩壊による阿蘇大橋の損傷について2022

    • 著者名/発表者名
      幸左賢二,佐々木達生,渡邊學歩
    • 雑誌名

      第25回橋梁等の耐震設計シンポジウム講演論文集

      巻: - ページ: 333-340

  • [雑誌論文] 地震時の斜面災害による橋梁への影響の評価2022

    • 著者名/発表者名
      服部匡洋,幸左賢二,本橋英樹,原田隆典
    • 雑誌名

      第25回橋梁等の耐震設計シンポジウム講演論文集

      巻: - ページ: 341-346

  • [雑誌論文] 府領第一橋梁の倒壊メカニズムの検討2022

    • 著者名/発表者名
      幸左賢二,後藤僚一,金山亨
    • 雑誌名

      第25回橋梁等の耐震設計シンポジウム講演論文集

      巻: - ページ: 227-234

  • [雑誌論文] 準定常的な持続波力が桁流出に及ぼす影響に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤崇,幸左賢二,中尾尚史
    • 雑誌名

      第25回橋梁等の耐震設計シンポジウム講演論文集

      巻: - ページ: 377-384

  • [雑誌論文] 斜面崩壊の阿蘇大橋への影響分析2022

    • 著者名/発表者名
      幸左賢二,服部匡洋,  本橋英樹,原田隆典,佐々木達生,渡邊學歩
    • 雑誌名

      第42回地震  工学研究発表会講演論文集

      巻: - ページ: -

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公開日: 2023-12-25  

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