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2022 年度 実施状況報告書

転移学習による建築物理モデルと機械学習モデルの統合と建物運用への適用

研究課題

研究課題/領域番号 22K04436
研究機関明治大学

研究代表者

樋山 恭助  明治大学, 理工学部, 専任教授 (10533664)

研究分担者 光永 威彦  明治大学, 理工学部, 専任講師 (20882822)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードパッシブデザイン / 機械学習
研究実績の概要

本研究課題は、建築物に導入された自然換気や日射制御等のパッシブ技術の運用に関し、建築物理モデルと機械学習モデルを統合した高度な建物運用のための制御ロジックを構築する。一品生産となる建築物において、建物毎に異なる個々の特徴が、建物内の実現環境に対し顕著な差異を与える現象に対しては、一般的な機械学習モデルが求めるビッグデータを収集することは難しい。この課題に対し、本研究は、建築環境シミュレーションにより生成し
たデータ群を用いた初期モデルを構築することで、建築物理の法則に沿った特徴量変数と目的関数のネットワークを担保し、機械学習を用いることで実際の建物内で観測される現象に適合したモデルへ発展させることを検討する。
初年度となる本年度は、この機械学習モデルの構築と高度化を目的に、転移学習における考え方の適用を検討した。転移学習は、既存のデータにより構築した学習モデルを転用し、限られた量の新規データに対しても活用可能な学習モデルを効率的に構築するものである。その手法としては、ニューラルネットワークの一部の層の学習を、新規データで再構築するものがあげられる。本課題では、設計時のシミュレーション環境上で構築する学習モデルを基に、運用時の実環境においても有効な学習モデルの再構築を実現するよう、転移学習の活用を候補に、その方法論を検討する。今年度は、仮想建物を対象に、建物条件の変更に伴う学習モデルの再構築における効率化を検討し、その有効性を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請時の研究計画におおむね沿った内容で研究を進めており、順調に進展している。

今後の研究の推進方策

初年度となる今年度に、本研究課題の目標を達成するための理論構築が順調に進んでいるため、次年度以降は、ケーススタディの対象を増やすことで、本研究が課題とする建築設計の多様性に柔軟に適用可能な研究成果の導出を検討していきたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナの感染拡大により、予定していた旅費を用いた情報収集や成果発表の対面での機会が得られなかった。これらの活動は、次年度以降に継続していることを想定しており、そのための経費を見込む。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Low-carbon assessment of building facades using dynamic CO2 intensity of electricity generation in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Hiyama Kyosuke、Srisamranrungruang Thanyalak
    • 雑誌名

      Energy and Buildings

      巻: 278 ページ: 112637~112637

    • DOI

      10.1016/j.enbuild.2022.112637

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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