研究課題/領域番号 |
22K04657
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
山崎 進 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (30468300)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 防災 / 超小型衛星 / DSP / FPGA / SAR / CORDIC / FFT |
研究実績の概要 |
本研究に先立つA-STEPトライアウトの研究成果から発展させた内容を宇宙科学技術連合講演会で発表した.それを踏まえた本研究の構想について超小型衛星利用シンポジウム2023で発表した.TI社のDSPを用いた時にSAR信号受信と並行してSAR再生処理に必要なFFTを処理できるが消費電力が大きいことを見積もった.SAR再生処理のプロトタイプをElixirで実装し,Apple Siliconで動作させ,SAR信号受信の5倍の実行時間で実行できることを示した.FPGAのDSPを用いた多倍長整数乗算を行うアルゴリズムを導出し,2023年の6月のRECONFで発表する.RISC-Vのベクタ拡張を用いてベクトル値に対し三角関数のCORDICアルゴリズムでcos,sinの値を求める実装を評価し,2023年7月の組込みシステム研究会で発表する.FFTに関する先行研究の調査をほぼ終えた.これら3つの成果を用いて,今後,SAR再生処理に必要なFFTを高速化する研究を行う.SARの生データを得られる見込みが立ちそうなので,SAR再生処理の設計と実装を進める.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SAR再生処理とその中核となるFFTの高速化に必要な性能見積もりと前提アルゴリズム・実装を計画通りに進められているため.2023年度には計画通りSAR再生処理とFFTの高速化に専念できる状況となっている.
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今後の研究の推進方策 |
このまま,SAR再生処理とFFTの高速化の研究を進める.まずはRISC-Vベクタ拡張での実装と評価を行う.続けてボトルネックとなる命令群を特定し,それを高速化するためのカスタム命令を検討する.
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