次年度使用額が生じた理由 |
当初は、リニア駆動脈動流制御送液ポンプを新たに1台追加して2台体制として撹拌実験を加速される計画であったが、液体流量センサーによって脈動を計測したところ、低・中流速では脈動はほとんど測定されなかったものの、高流速(10mL/min)では脈動の影響で最大54mL/minまで流速が上昇した。そのため、より脈動を抑制できるポンプを調達するために、元々初年度に購入予定であったマイクロシリンジポンプを2ch独立駆動シリンジポンプ(税込み1,188,000円)にアップグレードし、さらにスムーズフローポンプ(ポンプ内部には吸着し難いポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を使用した特注品、税込み519,200円)を導入することとした。しかし、2種類のポンプの合計金額(税込み1,707,200円)が今年度予算1,500,000円を超過してしまうため、スムーズフローポンプは別予算で購入した。また、ナノ粒子合成試薬やメソポーラスシリカナノ粒子、ドキソルビシン塩酸塩、蛍光分光測定用キュベットは在庫で賄えたため、今年度予算の残金は次年度の磁性ナノ粒子誘導加熱解析システム専用ファイバーオプティクス温度プローブとMicronit社製のマイクロ流体チップの購入に使用すべく、研究計画を変更した。
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