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2023 年度 実施状況報告書

グルタミノリシスを標的とする抗腫瘍化合物の探索と化学生物学的な作用機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K05341
研究機関公益財団法人微生物化学研究会

研究代表者

竹内 倫文  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 主任研究員 (40516176)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードエネルギー代謝 / 化学生物学 / 天然物 / 放線菌 / 阻害剤
研究実績の概要

がんは,様々な遺伝子変異の蓄積によって解糖系やグルタミン代謝などのエネルギー代謝経路を変化させて生存・増殖を有利にする.したがって,がんの代謝を阻害する化合物は,がん特有の代謝経路を利用した抗がん剤の候補として期待される.本研究ではグルタミン代謝補償試験を用い,グルタミンの代謝に影響を与えうる化合物を放線菌の培養液から探索することとした.グルタミン代謝補償試験はグルタミンまたはジメチルケトグルタル酸 (DMKG) を含む培地で培養した細胞に対する薬剤感受性を評価するものである.グルタミンはケトグルタル酸 (KG) に代謝されクエン酸回路に導入される.DMKG は KG に代謝されグルタミン代謝を補償する.したがって,前者の培地選択的に毒性を示す化合物はグルタミン代謝に影響を及ぼすことが期待される.本年度は,グルタミン代謝補償試験を用いて培養液抽出物ライブラリからグルタミン代謝に影響を与えうる抽出物を探索した.その結果,有望な抽出物を得ることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

グルタミン代謝補償試験を用いグルタミンの代謝に影響を及ぼす化合物を探索した.その結果,グルタミン代謝に影響を及ぼす放線菌の培養液抽出物を見出すことができた.

今後の研究の推進方策

研究計画に従い,培養液中の活性成分の構造を決定し,構造活性相関研究を行う.さらに適切な分子プローブへと導き本天然物の化学生物学的な作用機序解析を行う.

次年度使用額が生じた理由

グルタミン代謝に影響を及ぼす放線菌の培養液中の構造決定や,構造活性相関を次年次に行うことにしたため.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 微生物化学研究所ホームページ

    • URL

      https://www.bikaken.or.jp/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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