研究課題/領域番号 |
22K05497
|
研究機関 | 医療創生大学 |
研究代表者 |
佐藤 陽 医療創生大学, 薬学部, 准教授 (20458235)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | ペプチド / 乳がん / ローヤルゼリー / 増殖 / 腫瘍 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ローヤルゼリー成分由来ビオチニルペプチドの乳がんに対する抗腫瘍効果を検証することである。今年度(2022年度)は、作製した複数のペプチドについて、ヒト乳がん由来培養細胞(MCF-7)の増殖に対する効果を調べた。その結果、今までに計3種類(現段階では非公表とする)のビオチニル化ペプチドが濃度依存的かつ有意に、MCF-7の細胞増殖を抑えることが明らかとなった。現在は、それらのペプチドの効果が増殖抑制なのか、アポトーシスによるものかを検証しているところである。今後は、この細胞増殖に対する抑制効果が認められた3種類のペプチドについて、細胞の遊走や浸潤に対する効果を検証するとともに、ヒト乳がん腫瘍移植モデルマウス(異種移植モデル)を用いての検討も進めていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の研究において、ローヤルゼリー由来の計3種類(現段階で非公表)のペプチドが濃度依存的かつ有意に、MCF-7の細胞増殖を抑えることが明らかとなったため。
|
今後の研究の推進方策 |
ペプチドの乳がん細胞における作用が、増殖抑制なのか、アポトーシスによるものか検証を進める。また、この細胞増殖に対する抑制効果が認められた3種類のペプチドについて、細胞の遊走や浸潤に対する効果を検証するとともに、モデル動物を用いての検討も進めていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度(2023年度)は、乳がん細胞の増殖だけではなく遊走や浸潤に対するペプチドの効果を調べるとともに、ヒト乳がん腫瘍移植モデルマウス(異種移植モデル)を用いての検討も進めていく予定であり、また本研究の情報・資料収集や成果発表のための学会参加も積極的に行っていく予定である。
|