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2022 年度 実施状況報告書

慢性腎不全による多臓器合併症の組織幹細胞への影響とω3系不飽和脂肪酸の予防効果

研究課題

研究課題/領域番号 22K05529
研究機関城西大学

研究代表者

片倉 賢紀  城西大学, 薬学部, 准教授 (40383179)

研究分担者 紫藤 治  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40175386)
杉本 直俊  金沢大学, 保健学系, 教授 (80272954)
松崎 健太郎  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (90457185)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードCKD / 網膜障害
研究実績の概要

慢性腎不全は国民の8%が罹患する国民病として認知されつつあるが、効果的な治療薬は少なく、透析や腎移植が必要となる。透析に伴う医療費の増大が社会問題となっている。また、移植のための腎臓が確保できないことも問題としてあげられている。慢性腎臓病の進行に伴い、心臓、網膜、脳、肝臓などの様々な臓器の機能が低下するが、その理由として、炎症や酸化ストレスの増加と組織幹細胞の増殖・分化能の低下が関与すると仮説を立て、慢性腎臓病モデルラットで検証する事を本課題の目的としている。
本研究では以下の3つの項目について検討する計画である。
1)慢性腎不全による多臓器合併症の機構解明として主に炎症や酸化ストレスの関与の検証、2)慢性腎臓病モデルラットの各臓器の組織幹細胞の増殖や分化に対する影響、3)慢性腎臓病モデルラットに魚油を摂取による慢性腎臓病の進行予防効果、合併症発症抑制効果の検証
本年度は、項目1、2に関して網膜での機能の評価、網膜の酸化ストレスの評価と組織観察を実施した。網膜電図の測定結果から、腎不全処置4週間後から網膜機能が低下することが明らかとなった。また、慢性腎不全モデルラットの網膜では、アポーシスが促進され、血管新生が亢進し、老廃物の除去に関わるオートファジーが抑制されていることが明らかとなった。その他の臓器に関しては、解析が進行中である。
項目3に関しては現在動物実験が進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請書に示した3つの項目の内、2つについてけんとうし、更に3つめも現在進行中である。

今後の研究の推進方策

計画は概ね順調に進展しているため、今後も継続して研究を遂行できると考えている。組織幹細胞の染色に関しては条件検討も必要なため予備検討を十分に行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画より物品費の使用が少なかった。翌年度は抗体等単価の高いの試薬の購入を予定している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 慢性腎不全モデルラットの脂質代謝と代謝柔軟性の変化2023

    • 著者名/発表者名
      浦田司之、矢島克彦、片倉賢紀
    • 学会等名
      日本生理学会第100回記念大会
  • [学会発表] インドキシル硫酸誘発性神経幹細胞毒性に対する多価不飽和脂肪酸の効果2023

    • 著者名/発表者名
      中園万聖、片倉賢紀
    • 学会等名
      日本生理学会第100回記念大会
  • [学会発表] 多価不飽和脂肪酸摂取による慢性腎不全ラットの 糸球体足細胞損傷への影響2022

    • 著者名/発表者名
      村松 弘樹、秋元 尚枝、橋本 道男、矢島 克彦、片倉 賢紀
    • 学会等名
      第31回日本脂質栄養学会、青森
  • [学会発表] 慢性腎不全モデルラットの認知機能低下に対する 多価不飽和脂肪酸の効果2022

    • 著者名/発表者名
      中園 万聖、村田 璃奈、片倉 賢紀
    • 学会等名
      第31回日本脂質栄養学会、青森
  • [学会発表] 慢性腎不全による臓器中脂質量とエネルギー代謝評価2022

    • 著者名/発表者名
      浦田司之、矢島克彦、片倉賢紀
    • 学会等名
      第31回日本脂質栄養学会、青森
  • [学会発表] 慢性腎不全モデルラットの嚢胞形成に対するドコサヘキサエン酸の影響2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤陽香、峰岸彩実、村松弘樹、片倉賢紀
    • 学会等名
      第20回日本機能性食品医用学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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