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2023 年度 実施状況報告書

インフォデミックによる食を巡る風評被害発生過程の解明及び抑制の為の深層学習の適用

研究課題

研究課題/領域番号 22K05859
研究機関千葉大学

研究代表者

加藤 弘祐  千葉大学, 大学院園芸学研究院, 助教 (70825322)

研究分担者 山本 淳子  琉球大学, 農学部, 准教授 (00355471)
石田 貴士  中京大学, 経済学部, 講師 (30623467)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード食の風評被害 / 自然言語処理 / インフォデミック / ソーシャルメディア / リスクコミュニケーション
研究実績の概要

研究計画の推進と達成に向けて、研究計画の2年目にあたる2023年度においては、主に下記の三点に取り組んだ。第一に、昨年度に設計した食に関するリスクコミュニケーションに関するアンケート調査結果について、教師無し機械学習を利用したテキストマイニング手法による分析を行った。分析の結果、個人のリテラシーの差異によるメッセージ受領に関する認識の傾向の違いが確認されたと共に、リテラシーによらず消費者が共通して注目するポイントについても確認された。今後の研究では、本分析結果について、ターゲット別のコミュニケーション手段の検討に活用する予定である。第二に、文献サーベイや学会参加などを通して、インフォデミックにおける消費者への効果的なコミュニケーション手段に関する検討を行った。インフォデミックの際に重要となる誤情報の訂正に関しては、誤情報持続効果といった心理現象が存在することが報告されており、その点を考慮したコミュニケーション手段の設計が必要であることが確認された。第三に、インフォデミックにおける大量情報にはWeb上に出回る口コミも該当することから、Web上に存在するデータへの分析の一環として、ECサイトにおける消費者投稿レビューの分析に着手した。先述と同様の教師無し機械学習によるスケーリング分析を行い、投稿テキストの傾向という観点から、ECサイトにおける消費者レビューの特徴について明らかにした。消費者属性についてはデータセットに含まれておらず、属性別の傾向への接近は今後の課題となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

入手予定であったソーシャルメディア上の投稿データの収集に関して、データ提供APIの利用料金が変更された影響から、当初の予算での取得が困難となったため、研究計画の見直しが必要となった。次年度では、修正した計画の下での研究推進を図る。

今後の研究の推進方策

次年度については、研究の推進に向け、海外の状況についても分析を進める。具体的には、海外大学の協力の下、リスクコミュニケーションに関する追加の消費者アンケートおよびインタビュー調査を行う予定である。その追加調査の分析結果を参考としつつ、インフォデミックを想定した消費者実験について実施を図る。

次年度使用額が生じた理由

取得予定であったソーシャルメディアデータのAPI利用料金変更による研究計画の見直しに対応するため、予算使用の後ろ倒しを行う。予算については、オンラインアンケートといった追加の消費者調査などに利用する予定となる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] モール型ECサイトにおける有機農産物への消費者評価の特徴-テキストマイニングによる消費者レビューの分析-2024

    • 著者名/発表者名
      澁谷仁詩, 加藤弘祐, 山本淳子
    • 雑誌名

      フードシステム研究

      巻: 30 ページ: 255~260

    • DOI

      10.5874/jfsr.23.30.4_11

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Semantic Patent Analysis Using Neural Topic Model for Technology Classification Related to Palm Oil Waste Treatment and Exploitation2023

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Kato, Hiroaki Kobayashi
    • 雑誌名

      Journal of agricultural development studies

      巻: 34 ページ: 17-25

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Consumer evaluation of organic foods in asian countries: A systematic literature review2023

    • 著者名/発表者名
      Erika Mukuta, Kosuke Kato
    • 学会等名
      日本国際地域開発学会2023年度秋季大会
  • [学会発表] 地域サポート人材制度に関する新聞報道の分析-農村における人材育成に着目して―2023

    • 著者名/発表者名
      田村澪, 加藤弘祐
    • 学会等名
      2023年度日本農村生活学会大会(第71回大会)
  • [学会発表] モール型ECサイトにおける有機農産物への消費者評価の特徴-テキストマイニングによる消費者レビューの分析-2023

    • 著者名/発表者名
      澁谷仁詩, 加藤弘祐, 山本淳子
    • 学会等名
      2023年度日本フードシステム学会大会
  • [学会発表] 食品添加物に関する効果的なリスクコミュニケーションメッセージの検討-テキストマイニングによる接近-2023

    • 著者名/発表者名
      加藤弘祐, 石田貴士, 矢野佑樹, 氏家清和
    • 学会等名
      2023年度日本フードシステム学会大会

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公開日: 2024-12-25  

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