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2024 年度 実績報告書

作物生育と微生物活動に着目した水分移動過程における畑地土壌中の窒素動態

研究課題

研究課題/領域番号 22K05879
研究機関岩手大学

研究代表者

武藤 由子  岩手大学, 農学部, 准教授 (30422512)

研究分担者 渡辺 晋生  三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (10335151)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード窒素動態 / 水分移動 / 作物生育 / 土壌微生物
研究実績の概要

土壌中での窒素炭素動態の理解は,農業の持続的展開や気候変動への適応などの課題解決のために重要であり,そのためには水分溶質移動・土壌微生物活動・植物の根による吸水と養分吸収の相互作用を考慮する必要がある.本研究では,コマツナの根の分布・吸水・窒素吸収および微生物活動が水分移動過程における土中の窒素動態に与える影響を明らかにするための一次元カラム実験を行っている.2023年度の実験で脱窒による窒素の損失が確認されたため,2024年度は,先ず,脱窒が生じないよう実験の行程を見直した.播種から実験開始までの期間,試料が高水分量に保たれることが脱窒の要因であると考えられたことから,育苗トレーで生育させた苗を実験カラムに移植し,直後に実験を開始することとしたところ脱窒を回避できた.この方法で,これまでに行った日射量の異なる条件において,改めてカラムコマツナ栽培実験を行った.その結果,窒素の損失は見られず,改良後の実験行程においては窒素動態を概ね捉えることができていることが確認された.2024年度はさらに,窒素濃度の異なる条件での実験を行った.これは,これまでの実験で得られた水分量分布・窒素量分布・根長分布の変化,及び根が吸収する窒素濃度の関係を明らかにするためである.その結果,窒素の施用量の違いはコマツナの吸水に伴う水移動に起因する窒素移動に影響し,根が吸収する窒素濃度との関係から窒素量の分布の変化に影響を及ぼすことが示された.現場観測では,圃場の試験区においてコマツナの生育過程での土壌センサーによる水分量と電気伝導率の変化を観測した.また,電気伝導率の推定については,用いる推定モデルによる違いについて検証した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] コマツナの根による吸水と窒素吸収についての検討2024

    • 著者名/発表者名
      茂庭里帆・渡辺晋生・武藤由子
    • 学会等名
      2024年度農業農村工学会大会
  • [学会発表] Distribution of Soil Water and Nitrogen during the Growth of Komatsuna2024

    • 著者名/発表者名
      MONIWA Riho, WATANABE Kunio, MUTO Yoshiko
    • 学会等名
      PAWEES 2024 International Conference Taichung, Taiwan
    • 国際学会
  • [学会発表] 土壌センサーTEROS-12を用いた土壌水分量と電気伝導率の推定2024

    • 著者名/発表者名
      武藤由子・渡辺晋生
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会2024年度福岡大会

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公開日: 2025-12-26  

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