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2022 年度 実施状況報告書

独自に確立した突然変異マウスを用いた新規のTH2活性化関連因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 22K06028
研究機関山口大学

研究代表者

森本 將弘  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (30274187)

研究分担者 河村 麻紀  山口大学, 総合技術部, 技術専門職員 (40816732)
木村 透  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (80419027)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード好酸球 / Th2免疫反応 / 突然変異マウス
研究実績の概要

好酸球増多を100%示す近交系突然変異マウス(Yamaマウス)を確立した。またこのマウスは既知のTh2サイトカインの上昇を伴わないにもかかわらずTh2免疫反応を増強していることも示唆されている。本マウスの様に、Th2サイトカイン(特にIL-5)の増加を伴わずに好酸球増多症を示すという現象は、これまでの実験系や疾病では認められなかった。さらにこのことから、好酸球の増殖機構に関する詳細な研究は行われていない。本研究では、この突然変異マウスのフェノタイプ発症の遺伝的解析を行い、原因遺伝子を同定することを目的としている。この結果は、さらにTh2免疫機構活性化機構の詳細を解明する一助となると考えられる。
形質発現の原因遺伝子を特定する方法としては、Single Nucleotide Polymorphism: SNPを用いたQTL解析が挙げられる。これは、既知のSNPを100か所以上マッピングした近交系マウスに、目的の遺伝子をコンジェニック化した100匹以上の検体マウスを形質の発現を量的に分類して解析し、原因領域のSNPを特定することによって原因遺伝子を特定する方法である。
2022年度にはコンジェニック化を終了し、QTL解析の実施に入る予定であった。しかし、コンジェニック化の指標を検討したが、QTL解析に資する状態でのコンジェニック化を早期に行えず、2022年度一杯かかってしまった。
2022年度でQTL解析に資する状態でのコンジェニック化は確認しており、現在コンジェニック化したマウスを、既知のSNPを100か所以上マッピングした近交系マウスに交配中であり、2023年度中にはQTL解析の実施を行える状態である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

形質をヘテロ状態でもよく発現している個体を選択し、コンジェニック化する近交系と交配を行いQTL解析を行うコンジェニック化マウスを作成しなければならないが、飼育できる施設環境等のことも有り、コンジェニック化に要する一代当りの時間が当初より遅れ、コンジェニックマウスの作成が遅れた。そのためQTL解析の開始時期がずれ込んでいる。

今後の研究の推進方策

現在、QTL解析に資するコンジェニックマウスの作成をしているので、2023度中にQTL解析を終え、原因遺伝子を特定できると考える。

次年度使用額が生じた理由

コンジェニックマウスの作成が遅れ、QTL解析に使用する経費が使用できなかった。2023年度にQTL解析を行う予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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