研究課題
本研究では,従来の短いDNA配列解析からは不明瞭であったフタバガキ科樹木の分布域形成の歴史を解明するために,フタバガキ科主要3種の葉緑体全ゲノムデー タを解析することで,遺伝的多様性の地理的分布を明らかにする。フタバガキ科樹木の葉緑体ゲノム全塩基配列を決定するために,既存のDNAサンプルを再調整し,15Gbの塩基配列を取得した。これらのショットガンシーケンスによるゲノム断片配列データを用いて葉緑体ゲノムのアセンブリをおこなった。
2: おおむね順調に進展している
次世代シーケンス解析用のサンプルを再調整し,葉緑体ゲノム全塩基配列を決定するためのゲノム断片配列データを得ることができた。これによって,葉緑体ゲノム情報に基づいた集団ゲノム解析のために十分な情報を得ることができる。
対象のフタバガキ科樹木3種複数個体のゲノム配列を決定し,特に地域間の遺伝的差異に関する解析を実施する。
本年度は予定していた次世代シーケンシング解析を受託しなかったため,経費の一部を翌年度に繰り越した。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
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