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2022 年度 実施状況報告書

ドローンラジオテレメトリ小型動物移動追跡システムの確立と里地里山両生類の移動分析

研究課題

研究課題/領域番号 22K06411
研究機関京都先端科学大学

研究代表者

丹羽 英之  京都先端科学大学, バイオ環境学部, 教授 (10737612)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードドローンラジオテレメトリ / カエル / 農地
研究実績の概要

ドローンラジオテレメトリシステムを用い、水田においてトノサマガエルの追跡調査を行った。電波発信タグをカエルの腹皮膚下に挿入し縫合した。水田に放した後、週に2~3回ドローンを飛行させ、電波を探索した。電波発信地点が長期間移動しなくなった時点で、地上調査用のアンテナと受信機を用い、踏査により電波発信タグを探索した。その結果、電波発信タグは装着したカエルから脱落した状態で発見された。2つは放した地点と脱落した電波タグを発見した地点が数十m離れていたが、その他の脱落した電波タグは放した地点の近辺で発見された。また、脱落した電波発信タグが高茎草地にあった場合、地上踏査による探索が困難であり、ドローンによる探索時にも電波を検知できない確立が高かった。
以上から、ドローンラジオテレメトリシステムの確立のためには、①電波発信タグが脱落しない装着方法の開発、②高茎草地においても電波が受信できるシステムの開発が課題であることが改めて浮き彫りとなった。①については、ドローンラジオテレメトリを用いている他の研究者から装着方法の情報を収集した。しかし、対象生物に依って、適した装着方法は異なるため、小型カエル類に直接応用できる情報は得られなかった。②については、研究協力者がドローン搭載型のアンテナの改良を進めている。それに合わせ、飛行高度や速度などについても検討を継続し、電波探索に、より適した飛行計画も探究している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ドローンラジオテレメトリシステムの確立し、カエルの追跡データを得るためには、いくつかの技術的な課題を解決する必要があるため。

今後の研究の推進方策

ドローンラジオテレメトリシステム技術的な課題を解決し、カエルの追跡データを取得する。

次年度使用額が生じた理由

解決すべき技術課題があり、ドローンラジオテレメトリシステムを確立できなかったため、電波発信タグを装着したカエルの追跡個体数を減らし、次年度に回したため。

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公開日: 2023-12-25  

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