研究課題
令和5年度は引き続き、ゲラニルゲラニル転移酵素(GGTase)遺伝子欠損細胞の作成を行なった。マクロファージ細胞株のRAW264.7細胞を用いて、CRISPR/Cas9システムにより、GGTaseを欠損させ たマクロファージの作製を行なっている。現在は、ノックアウト細胞の取得の試みに加えてsiRNAを用いたノックダウンを行い、表現系を解析している最中である。令和5年度は、肺線維症の急性増悪モデルを作製し、急性増悪におけるマクロファージの役割を明らかにすることができた。次年度は本モデルにおけるゲラニル化阻害の影響についても解析予定である。
3: やや遅れている
マクロファージの遺伝子導入効率の悪さからノックアウト細胞の作製に時間がかかっており、遅れが見られる。
本年度は肺線維症における最大の課題である急性増悪機構の一端を明らかにすることができたことから、次年度は、急性増悪への移行を抑制する標的としてゲラニル化タンパク質に焦点を当ててて、ゲラニルゲラニル転移酵素と肺線維症との関係性を明らかにしていく予定である。
すべて 2024 2023 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
European Journal of Pharmacology
巻: 972 ページ: 176572~176572
10.1016/j.ejphar.2024.176572
https://pathobiochem.pharm.oups.jp/index.html