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2023 年度 実施状況報告書

ROSを介したMPO-ANCA関連腎炎の機序解明と治療薬の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K06635
研究機関東京医科大学

研究代表者

山田 宗治  東京医科大学, 医学部, 准教授 (10625164)

研究分担者 荒谷 康昭  横浜市立大学, 理学部, 教授 (30192470)
尾田 高志  東京医科大学, 医学部, 教授 (90531187)
内田 貴大  東京医科大学, 医学部, 講師 (90865627)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードMPO-ANCA関連血管炎 / 好中球細胞外トラップ
研究実績の概要

MPO-ANCA関連血管炎は,MPO-ANCAの出現に伴い腎臓と肺を中心に全身の小型血管炎を呈する疾患であり,腎臓においては劇症型の急速進行性腎炎症候群をきたす.病態形成にMPO-ANCAが重要な役割を果たしていることは明らかとなっているが,その産生機序が不明であり,治療は非特異的な免疫抑制療法が実施されている.しかしながら,非特異的な免疫抑制による感染症死が問題となることが多く,病態の解明による,より特異的な治療法の確立が求められている.そしてMPO-ANCA関連血管炎の病態に好中球細胞外トラップ(NETs)の関与が想定され,NETsの形成には活性酸素種(ROS)の活性化が必須であるとされている.MPO-ANCA関連血管炎におけるROSを介したNETs形成機序を明らかにし,NETs制御による特異的なMPO-ANCA関連血管炎に対する治療の可能性を検討している.その中で今年度は主に,Nrf活性化薬のNETs産生に対する効果を検討した.Polymorphoprepを用いて健常者末梢血から分離した好中球に対してphorbolmyristate acetate添加により誘導したNETsに対し,Nrf2活性化薬を添加した実験系において濃度依存的にNETsの産生抑制効果を認める結果を得た.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Nrf2活性化薬投与実験のマウスモデルを変更したことにより、若干遅れている。

今後の研究の推進方策

引き続き研究計画に沿って実験を継続していく。また変更したNrf2活性化薬投与実験の解析も進める。また最終年となるため、それぞれの結果をまとめる予定である。

次年度使用額が生じた理由

マウス実験のモデルを変更したことにより解析が次年度にずれ込んだため、マウス実験の尿、血液および組織サンプル解析などにかかる費用に使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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