クラーレによって神経筋活動を抑制された運動ニューロンの発生をモニターするために、まずクラーレで胸鰭の運動が抑制される条件等を検討した。孵卵5日目から10日目にかけて毎日クラーレを投与し、胸鰭の動きを1分間観察し計測した。 クラーレにより胸鰭の運動が抑制された状態、シナプス形成が影響を受けるのか検討をおなった。 クラーレ投与群とコントロール群で運動ニューロンをαチューブリンで、アセチルコリン受容体をα-bungarotoxinで標識して、シナプスの規模や広がりを観察した。その結果、クラーレによる神経筋活動が抑制されたメダカ胚の胸鰭において、シナプスの規模が拡大している様子が観察された。興味深いことにシナプス形成が神経筋活動を抑制することで刺激された可能性がある。
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