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2022 年度 実施状況報告書

睡眠時無呼吸症候群モデルラット頸動脈小体のグルタミン酸受容体による長期増強機構

研究課題

研究課題/領域番号 22K06813
研究機関岩手医科大学

研究代表者

横山 拓矢  岩手医科大学, 医学部, 准教授 (70772094)

研究分担者 齋野 朝幸  岩手医科大学, 医学部, 教授 (40305991)
東尾 浩典  岩手医科大学, 教養教育センター, 准教授 (50342837)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード頸動脈小体 / グルタミン酸 / 睡眠時無呼吸症候群
研究実績の概要

間欠的低酸素曝露装置を製作し、睡眠時無呼吸症候群のモデルラットを作製した。窒素と空気(21%酸素)を交互に流入させる密閉チャンバーでラットを飼育した。1時間当たり約12回の間欠的低酸素刺激(5%酸素)をラットの睡眠時間(明期)に1日8時間(午前9時~午後5時)、2週間継続した。室内気で同期間飼育したラットを対照群とした。曝露後、頸動脈小体を採取し、その凍結切片を作製した。モデルラットの頸動脈小体におけるグルタミン酸受容体の機能的意義を明らかにする目的で、免疫組織化学法によって凍結切片におけるGluN2A, 2BおよびGluA1型グルタミン酸受容体の発現増強を解析し、対照群と比較した。しかしながら、受容体の発現に変化は認められなかった。また、モデルラットの頸動脈小体においてP2X3型ATP受容体陽性反応を示す感覚神経終末の分布状況を対照群と比較したが、変化は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

頸動脈小体の感覚神経終末にVGLUT2に加えて、開口放出に関わるSNARE蛋白群(SNAP25, Syntaxin1, VAMP2)、小胞カルシウムセンサーSynaptotagmin-1が局在することが分かった。以上の結果から、感覚神経終末が興奮に応じてグルタミン酸を開口放出している可能性が高まった。一方で、モデルラット頸動脈小体の感覚神経に生じる感覚性長期増強発現機構にグルタミン酸が関与していることを未だ明らかにできていない。

今後の研究の推進方策

曝露期間を検討すると共に、電子顕微鏡法による感覚神経終末-化学受容細胞間に認められるシナプスの形態変化を解析する。また、グルタミン酸受容体やシナプス機能修飾に関わる分子の発現変化を解析する。

次年度使用額が生じた理由

異動に伴って研究課題の実施が遅れた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Immunolocalization of vesicular glutamate transporter 2 and exocytosis‐related proteins in afferent nerve endings innervating taste buds in the rat incisive papilla2023

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama Takuya、Ito Motoi、Yamamoto Yoshio、Hirakawa Masato、Sakanoue Wakana、Sato Kenichi、Saino Tomoyuki
    • 雑誌名

      Anatomia, Histologia, Embryologia

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1111/ahe.12911

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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