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2023 年度 実施状況報告書

IgG陽性B細胞の選択制御機構が自己免疫疾患の病態形成に与える影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K07130
研究機関秋田大学

研究代表者

疋田 正喜  秋田大学, 本部, 理事 (60228715)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード記憶B細胞 / 全身性エリテマトーデス / モノクローナル抗体
研究実績の概要

本年度においては、主に研究計画1のアポトーシス関連遺伝子の活性化のまとめと、目的分子に対するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマの無血清培地への馴化と当該モノクローナル抗体の大量生成、SLEモデルマウスへの試験投与を行った。ハイブリドーマの馴化においては、通常の方法ではハイブリドーマの抗体産生能が著しく低下してしまうという問題が発生したため、通常よりも細かく約20ステップに分けて無血清培地の割合を増加させるステップを踏むことで抗体産生能を維持したまま無血清培地への馴化を成功することができた。得られた抗体をマウスに投与した結果、1mg/mouse、毎週投与という条件で大きな毒性等は認められなかった。一方で、ターゲットとする分子を発現している細胞の脾臓内での減少を予備的に明らかにすることができた。これらの結果は、当該分子が広範な細胞で膜表面に発現しモノクローナル抗体のターゲットとなるような予期せぬ副反応は起きていないことを示しており、今後の本実験に向けた予備検討が完了したと考えられる。これらの結果を踏まえ、目的抗体に加えてコントロール抗体となる抗線虫抗原モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを入手し、無血清培地への馴化を行った。今後、試験投与を経て目的抗体とともにSLEモデルマウスへの投与実験を実施する予定である。さらに、目的遺伝子のノックアウトマウスとSLEモデルマウスとの戻し交配についても進めつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画において設定したシグナル分子に関連する解析、SLEモデルマウスへのノックアウトマウスの戻し交配、SLEモデルマウスへのモノクローナル抗体の投与実験、いずれも順調に計画どおり推移している。最終年度では、これまで準備してきた研究材料を用いて最終的な実験を実施する予定である。また、論文についても現在、1報を投稿中であり、最終年度にはさらに投稿を予定していることから順調に進展していると考えられる。

今後の研究の推進方策

今後は、モデルマウスへの戻し交配を予定どおり進めるとともに、目的抗体、コントロール抗体を大量調製後にSLEモデルマウスへの投与実験と評価を実施する。

次年度使用額が生じた理由

本年度では、目的抗体のSLEモデルマウスへの投与実験の予備検討が1回の実施で副作用等が認められず、本実施への検討作業を簡略化できたため、当該実験のために準備していた費用を次年度の検討で使用することとした。次年度においては、実験の精度を高めるために、投与実験に使用するマウスの個体数を増やし、繰り返し実験を並行して実施することでこれらの費用を使用する計画である。

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公開日: 2024-12-25  

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