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2022 年度 実施状況報告書

アルツハイマー病理に抗する認知症予防法と機序解明―献体脳を用いた前向き研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K07402
研究機関札幌医科大学

研究代表者

中野 正子  札幌医科大学, 医学部, 講師 (20709646)

研究分担者 小林 英司  日本医療大学, 保健医療学部, 講師 (20781272)
橋爪 紳  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50896602)
久保田 健太  北海道千歳リハビリテーション大学, 健康科学部, 准教授 (70809871)
藤宮 峯子  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10199359)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードアルツハイマー型認知症 / 認知機能 / 心理 / アルツハイマー病理
研究実績の概要

アルツハイマー型認知症(AD)は、脳内にアミロイドβ(Aβ)やタウが蓄積することで生じると言われている。しかし死後脳で、病理学的にはADの診断であっても、生前認知症を発症しなかった症例が存在している。近年アミロイドPETが普及し、血液中のAβを測定する機器が開発され、生前にAD病理を判定することが可能となっている。しかし、AD病理が確定したがまだ認知症に至っていない人にとって、どのような生活を送れば、認知症発症を予防できるかは分かっていない。本研究では、献体予定者の前向き研究(年1回の認知・生活・心理状態の調査・唾液採取)を行い、死後のAD病理評価を行うことで、上記問いを明らかにする。
今年度は札幌医科大学白菊会(献体の会)の会員のご自宅を初回訪問し、認知機能(MMSE・MoCA-J)、心理評価(老年期うつ病評価尺度・PGC モラールスケール・首尾一貫感覚)、日常生活動作(Katzインデックス・Lawton手段的日常生活動作スケール・国際標準化身体活動質問票)、社会的活動の調査を行った。また訪問時にGrip strength testを行い、唾液も回収した。今後も年1回訪問し、お亡くなりになった際は、脳を解剖し、アルツハイマー(AD)病理・ニューロン・アストロサイトの評価を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度白菊会会員様を50名以上訪問する予定であったが、実際は30名程度しか訪問することができず、目標を達成することができなかったため。

今後の研究の推進方策

今後白菊会会員様をできるだけ訪問し、症例数を増やす予定である。また会員様がお亡くなりになった際は、脳内のアルツハイマー(AD)病理を評価する。その上で、AD病理に抗して認知機能の維持に働く生活習慣や心理について検索する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度はお亡くなりになられた白菊会会員様が少なく、死後脳のアルツハイマー病理を検索するために必要な試薬の購入額が当初の見込みよりも少なかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] Arizona State University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Arizona State University

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公開日: 2023-12-25  

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