研究課題/領域番号 |
22K07410
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
船場 美佐子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 客員研究員 (80807082)
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研究分担者 |
関口 敦 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 室長 (50547289)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 過敏性腸症候群 / 認知行動療法 / 内部感覚曝露 / ランダム化比較試験 / 治療効果 / 社会実装 |
研究実績の概要 |
難治性過敏性腸症候群(IBS)領域における心理社会的治療法の1つとして、「ビデオ教材を併用したCBT-IE(内部感覚曝露を用いた認知行動療法プログラム)」を開発した。本研究では、「過敏性腸症候群に対する認知行動療法のランダム化比較試験と治療効果の神経基盤の解明」(基盤C:19K07882)で実施したランダム化比較試験を継続し、「ビデオ教材を併用したCBT-IE」の有効性を検証し、プログラムの社会実装を目指す。 2023年度までに、全施設で計36例の難治性IBS患者より研究参加への同意を取得し、33例を本登録した。33例のうち、17例がCBT-IE+TAU群、16例がTAU群に割り付けられた。それぞれの群において介入前後の症状評価を実施し、データ収集を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対面でCBT-IEやTAUを実施するという性質上、新型コロナウイルスパンデミックの影響を受け、症例登録数を増やすことが困難となったため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、データ解析を実施し、論文にて結果を公表する予定である。本研究において、「ビデオ教材を併用したCBT-IE」の有効性が示唆されれば、日本全国のIBS患者と治療者に、過度の負担を強いることなく心理社会的治療法として均質なCBTプログラムを広く普及することが可能となる。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は、研究継続中にて学会や論文にて成果報告ができなかったため、成果報告にかかる費用分として次年度使用額が生じた。次年度使用額は、2024年度分の助成金と併せて、国際学会での発表や論文投稿費に充てる予定である。
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