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2023 年度 実施状況報告書

速筋特異的アンドロゲン作用を介した加齢性サルコペニアおよび筋骨連関制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K07465
研究機関東京大学

研究代表者

小川 純人  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20323579)

研究分担者 矢可部 満隆  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10747265)
細井 達矢  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70907831)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードホルモン
研究実績の概要

高齢者のフレイルは、加齢に伴う身体機能や認知機能の低下をはじめ、様々な原因や背景によって引き起こされ、臨床的にも要介護リスクの増加のほかADL・QOLや生命予後にも大きな影響をもたらす可能性が示されている。また、フレイルの中核的な要素にサルコペニア(加齢性筋肉減少症)が挙げられるが、サルコペニアの成因・背景として男性ホルモン(アンドロゲン)等の性ホルモンや、慢性炎症・老化を基盤とした炎症老化(inflammaging)が関与している可能性が示唆されている。本研究課題では昨年度に引き続き、骨格筋におけるアンドロゲンの役割を検討するため、速筋特異的アンドロゲン受容体ノックアウトマウスを作成し、その骨格筋作用や骨代謝作用の解析を行ってきている。これまでのin vivoおよびin vitroにおける解析により、運動や電気刺激による骨格筋レベルでのSTAT3リン酸化制御を介して、骨格筋におけるアンドロゲン受容体やビタミンD受容体の発現が制御される可能性が示された。また、速筋におけるアンドロゲン受容体を介した経路は筋組成や筋骨連関に役割を担っている可能性が示されてきている。引き続き、本アンドロゲン受容体ノックアウトマウスの表現型の解析や骨格筋レベルでの代謝制御作用に関する知見を通じて、骨格筋や骨を含めた、アンドロゲンの代謝制御作用や可能性について引き続き解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの速筋特異的アンドロゲン受容体ノックアウトマウスを活用した表現型の解析や各種機能解析を通じて、サルコペニアの病態や筋骨連関のメカニズムの一端が解明できる可能性が示されてきており、研究計画については概ね順調に推移していると考えられる。

今後の研究の推進方策

引き続き今後とも、速筋特異的アンドロゲン受容体ノックアウトマウスの表現型や機能解析をさらに進め、サルコペニアの病態、筋骨連関、代謝制御作用の解明を目指すとともに、ひいては国内外の学会や原著論文等での発表につなげていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Exercise-induced vitamin D receptor and androgen receptor mediate inhibition of IL-6 and STAT3 in muscle.2024

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto S, Hosoi T, Yakabe M, Matsumoto S, Hashimoto M, Akishita M, Ogawa S
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Rep

      巻: 23 ページ: e12569

    • DOI

      10.1016/j.bbrep.2023.101621

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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