研究課題/領域番号 |
22K07467
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
片岡 直也 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (10791634)
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研究分担者 |
砂村 眞琴 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (10201584)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | バイオマーカー / 酸化ストレス / ミトコンドリア |
研究実績の概要 |
これまでの研究により、生体内の酸化ストレスマーカーの一種である尿中イソキサントプテリン濃度が心房細動カテーテルアブレーション後の再発を予測する事、またメタボローム解析により酸化ストレス関連物質が心房細動の再発と関連する事、その重要な回路としてミトコンドリアが影響している事を突き止めてきた。現在、ミトコンドリアが関連する生体内酸化ストレスについて、それを簡便に測定可能なバイオマーカーの同定に取り組んでいる。またその過程において、ミトコンドリアのオートファジーが関連している事が示唆され、複数存在するオートファジー経路のうち、どのオートファジー経路(特に、バルクなオートファジーなのか、特定の物質のみを処理する選択的オートファジーなのか)が最も心房細動カテーテルアブレーション後に寄与するのか、臨床検体を用いて研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで臨床多検体を集積し、およそ200検体以上のバイオリポジトリが構築された。現在、フィージビリティスタディとしてのメタボローム解析は終了し、その結果を用いて特定の物質を標的としたELISAによる血清濃度を測定中である。すでにカテーテルアブレーション後の再発予測因子として有益である結果が出ており、ほぼ計画通り進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
現在すでに解析対象となる試料を集積し、最終の測定に取りかかっており、近々結果が揃う予定である。現在論文を作成中であることから、最終年度である令和6年度中に論文公表が完了する見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度の物品購入費用を抑制することが出来たため、わずかに次年度使用額が生じているが、次年度における物品購入費として使用する予定である。
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