研究課題/領域番号 |
22K07468
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 潤 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (80898031)
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研究分担者 |
則武 秀尚 浜松医科大学, 医学部, 助教 (10467235)
川田 一仁 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90722968)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 原発性胆汁性胆管炎 / 免疫老化 |
研究実績の概要 |
2022年度の実験では60週齢メスのヒト様胆汁酸組成マウス(Cyp2c70/Cyp2a12 double knockout mouse; DKO)は高齢で明らかに余力が乏しく、2オクチン酸(2OA)投与による死亡率が高かったため、2023年度は48週齢のDKOマウスを用いて検討した。また我々の別実験で高脂肪食(HFD)投与することで胆管炎の悪化と肝線維化進展が確認されているので、今回は普通食群(ND)とHFD群で実験開始2週間後と4週間後に2OAを腹腔内投与した。コントロールはPBS投与として、4群(A: ND+PBS, B:ND+2OA, C:HFD+PBS, D:HFD+2OA)での比較検討とした。2OA投与した8週間後にsacrificesし、肝臓を摘出した。予想に反して、B群がA群よりも優位に肝内CD4 T cellの発現が多いにもかかわらず、CD44highPD-1+CD153+CD4+T cells は優位に発現が低下していた。C群とD群ではCD4 T cellsとCD44highPD-1+CD153+CD4+T cellsの肝内発言に優位な違いは認めなかった。現在、病理学的所見とCD44highPD-1+CD153+CD4+T cellsの発現の関連性について検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
高齢の2OA投与群は生存率が低いことが想定外であった。現在は48週齢で検討を行っているが、PBC病態と免疫老化との関連性について本モデルマウスの組織所見から検討を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
PBC病態と免疫老化との関連性を検討しつつ、治療ターゲットとしての可能性を当初の予定通り、本モデルマウスに抗CD153抗体を投与して検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画に従って実験を進めたが、差額の1,373円は2024年度に繰り越して、当初の計画を進めていく。
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