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2023 年度 実施状況報告書

コロナ禍とパーキンソン病患者:うつ症状の経年変化、睡眠・身体活動測定値の前後比較

研究課題

研究課題/領域番号 22K07496
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

形岡 博史  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30364061)

研究分担者 大林 賢史  奈良県立医科大学, 医学部, 特任准教授 (30596656)
田井 義彬  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60812394)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードパーキンソン病
研究実績の概要

2022年、2023年に続き、郵送法による自記式調査を行って回収した。これらの結果を分析し論文作成中である。新型コロナ感染症が5類に引き下げられ、感染が危惧されていた客観的評価であるアクチグラフの使用が可能となり、調査準備が完了し、2024年4月よりアクチグラフによる調査を開始している。
【実績概要】
PHASE (Parkinson's disease and the relationships with circadian biological rhythms and sleep)研究の追跡期間内である新型コロナウイルス感染症パンデミックにおいて、鬱を含めた非運動症状の推移を検討するため、PHASE研究に登録された第1(n=161)と第2コホート (n = 41)のPD202患者に、2022年、2023年と2024年に自記式調査を実施した。第2コホートを対象とした予備的な1年間の縦断的分析(Clin Park Relat Disord. 2023;8)、及び第1と2コホートを対象とした感染症カテゴリーが5に引き下げられた2023年5月を含む縦断的分析においても、鬱が増加する傾向にあった。パンデミック中に疲労がさらに悪化し、パンデミックが終息して通常の生活様式に戻った後も持続していることを見出している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

自記式調査は計画通りに進行し、鬱の経年変化の論文作成まで到達できている。一方、アクチグラフによる睡眠身体活動測定に関しては、アクチグラフの準備やコロナ渦もあって2022年度試行できていなかったが、2024年4月より開始している。

今後の研究の推進方策

コロナ渦による種々の制限が緩和され患者も通常に通院するようになり、感染が危惧されていたアクチグラフの使用が可能となり、測定の準備状況が整ったため、2024年4月から開始している。これまで遅れが生じた測定分も含め、今年度に行う予定としている。

次年度使用額が生じた理由

自記式調査は計画通りに進行しているが、アクチグラフによる睡眠身体活動測定に関しては、アクチグラフの準備やコロナ渦もあって2022年度試行できていなかったため、遅れている。2024年4月より、アクチグラフによる測定を行い、それと同時にメラトニン分泌測定のため、収集した検体を一括して測定するためである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Increased depressive symptoms in Parkinson's disease during the COVID-19 pandemic: Preliminary findings from longitudinal analysis of the PHASE study.2023

    • 著者名/発表者名
      Kataoka H, Obayashi K, Tai Y, Sugie K, Saeki K.
    • 雑誌名

      Clinical Parkinsonism & Related Disorders

      巻: 8 ページ: 100194

    • DOI

      10.1016/j.prdoa.2023.100194.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] パーキンソン病患者におけるメラトニン分泌の横断的研究2023

    • 著者名/発表者名
      形岡博史, 佐伯圭吾, 杉江和馬,大林賢史
    • 学会等名
      第64回日本神経学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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