研究課題/領域番号 |
22K07520
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
打田 佑人 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (20834261)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / 認知症 / MRI / QSM / 機械学習 / 血液脳関門 |
研究実績の概要 |
本研究は,臨床所見やMRIから得られる各種情報を組み合わせて、パーキンソン病に伴う認知症の早期診断モデル構築と個別化医療への展開を目指すものである。2023年度からの本研究では、定量的磁化率画像(Quantitative susceptibility mapping)とR2* relaxometry mapの画像情報から鉄と髄鞘を分離して評価する方法を開発し、個別化医療への展開を念頭に予後予測モデルを作成して臨床応用を試みた。得られた成果としては、全脳解析により白質の髄鞘障害と認知機能障害の関係を見出し(Front Neurol. 2023;14:1251230.)、さらに、これらの画像バイオマーカーを用いた縦断解析により神経学的予後との関係を明らかにした(Stroke. 2024;55(4):1041-1050.)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
パーキンソン病に伴う認知症の早期診断モデル構築と個別化医療への展開,その臨床応用を目指す本研究において,着実に研究成果を報告できており,研究計画は順調に進展していると言える.
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策について、血液脳関門と脳内鉄動態の関連についてMRIを画像バイオマーカーとして研究を進めていく予定である。認知機能障害と脳内鉄沈着との関係において、血液脳関門が果たす機能的役割の関与は大きい。次に計画する研究のステップとして、血液脳関門と脳内鉄動態の関連に着目して、総説に纏めた(Front Aging Neurosci. 2023;15:1111448.)。
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次年度使用額が生じた理由 |
新たな患者コホートの構築と血液脳関門機能画像を搭載したMRI撮像を計画している。次年度は,研究計画の達成を目指して,研究協力機関であるJohns Hopkins Universityとの交流を活性化すべく,Johns Hopkins Universityに複数回訪問する予定である.
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