研究課題/領域番号 |
22K07552
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小林 良太 山形大学, 医学部, 准教授 (80643189)
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研究分担者 |
川勝 忍 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00211178)
林 博史 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (00333956)
森岡 大智 山形大学, 医学部, 助教 (30764120)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | レム睡眠行動障害 / レビー小体病 / 抗アミロイド療法 / アミロイドPET / 前駆期DLB |
研究実績の概要 |
アルツハイマー病の原因のひとつであるアミロイドβ(Aβ)は、レビー小体型認知症(DLB)に高率に合併し、予後を悪化させる為、Aβに対する治療はDLBの治療のひとつになりえる。しかし、その沈着時期や蓄積過程は不明であるため、前駆期DLB症例及び、DLB症例のアミロイドPETを経時的に撮影し、Aβ沈着の有無及びAβ沈着時期や蓄積過程を調査することが本研究の目的である。 当院ですでに実施している、「レム睡眠行動異常のレビーおよびアミロイドの拡がりを画像で捉える」研究の被検者や、「PiB-PETによる脳内アミロイドの画像診断」の被検者の中から、前駆期DLBとしてのレム睡眠行動異常(RBD)患者、軽度認知障害(MCI-LB)、精神疾患発症型DLB(DLB-psy)や、DLB患者を対象に経時的なアミロイドPETを施行するとともに、新規被検者をリクルートした。 2022年度は、RBD患者の経時的変化を6例、DLB患者の経時的変化を1例施行した。新規撮影として、DLB患者4例、MCI-LB患者1名、DLB-psy患者1名にそれぞれアミロイドPETを施行した。 経時的変化をみている症例では、RBD患者6例のうち2例がアミロイド陽性所見となったが、いずれも認知症の発症はしていなかった。経時的撮影で、陰性のままであった残りの4例のうち、2例がMCIにコンバートした。 新規撮影した症例では、DLB例では4例全例がアミロイド陽性であった。MCI、DLB-psyのそれぞれ1例は陰性であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
経時的に撮像を行えた患者および新規の患者で概ね予想通りの人数の撮像ができている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画が4年であるため、経時的観察群のみならず、新規の被検者も増やしていく方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は、学会などがWEB開催で旅費を計上しなかったこと、アクチグラムを用いて行動記録解析をする症例がいなかったことなどが考えられる。
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