研究課題
アルツハイマー病の原因のひとつであるアミロイドβ(Aβ)は、レビー小体型認知症(DLB)に高率に合併し、予後を悪化させる為、Aβに対する治療はDLBの治療のひとつになりえる。しかし、その沈着時期や蓄積過程は不明であるため、前駆期DLB症例及び、DLB症例のアミロイドPETを経時的に撮影し、Aβ沈着の有無及びAβ沈着時期や蓄積過程を調査することが本研究の目的である。本年度は、2022年度と同様に、当院ですでに実施している、「レム睡眠行動異常のレビーおよびアミロイドの拡がりを画像で捉える」研究の被検者や、「PiB-PETによる脳内アミロイドの画像診断」の被検者の中から、前駆期DLBとしてのレム睡眠行動異常(RBD)患者、軽度認知障害(MCI-LB)、精神疾患発症型DLB(DLB-psy)や、DLB患者を対象に経時的なアミロイドPETを施行するとともに、新規被検者をリクルートした。本年度は、DLB患者新規2名リクルートし、いずれも陰性であった。DLB2例で縦断的撮影を行い、1名で陰性→陽性(認知症発症なし)、1名で陽性→陽性(アミロイド蓄積増加も認知症悪化なし)の結果であった。RBD6例で縦断的撮影を行い、4例で陰性→陰性(認知症発症なし)、2例で陰性→陽性(認知症発症なし)であった。
2: おおむね順調に進展している
昨年度と同様に経時的に撮像を行えた患者および新規の患者で概ね予想通りの人数の撮像ができている。
研究計画4年のうち2年が経過したが、引き続き経時的観察群のみならず、新規の被検者も増やしていく方針である。
当初の予算から旅費の出費が抑えられたため、当該助成金が生じた。この助成金は翌年度分として請求した助成金と合わせて翌年度に旅費として使用する予定である。
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 7件)
Psychiatry and Clinical Neurosciences Reports
巻: 3 ページ: -
10.1002/pcn5.181
Alzheimer Disease & Associated Disorders
巻: 38 ページ: 95~97
10.1097/WAD.0000000000000597
Frontiers in Psychiatry
巻: 15 ページ: -
10.3389/fpsyt.2024.1330745
診断と治療
巻: 112 ページ: 283~288
Psychogeriatrics
巻: 23 ページ: 725~727
10.1111/psyg.12967
BMC Medical Imaging
巻: 23 ページ: -
10.1186/s12880-023-01038-x
Psychiatric Research and Clinical Practice
巻: 5 ページ: 126~130
10.1176/appi.prcp.20230006
Psychiatry and Clinical Neurosciences
巻: 77 ページ: 460~461
10.1111/pcn.13571
Geriatrics & Gerontology International
巻: 23 ページ: 451~453
10.1111/ggi.14594
Journal of Alzheimer's Disease
巻: 93 ページ: 389~392
10.3233/JAD-230247
Internal Medicine
巻: 62 ページ: 3405~3412
10.2169/internalmedicine.0023-22
医学のあゆみ
巻: 287 ページ: 1075~1080
精神科
巻: 43 ページ: 281~287
高次脳機能研究
巻: 43 ページ: 223~228
臨床画像
巻: 39 ページ: 895~906
精神医学
巻: 65 ページ: 875~883