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2023 年度 実施状況報告書

軟部腫瘍のアミノ酸代謝解析とアミドプロトン解析に着目したマルチ分子イメージング

研究課題

研究課題/領域番号 22K07696
研究機関徳島大学

研究代表者

新家 崇義  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (20444656)

研究分担者 原田 雅史  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (20228654)
音見 暢一  徳島大学, 病院, 講師 (50624110)
土岐 俊一  徳島大学, 病院, 講師 (60837194)
松元 友暉  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70838151)
金澤 裕樹  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80714013)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード軟部腫瘍 / アミノ酸代謝 / PET/CT / MRI / テクスチャ解析
研究実績の概要

軟部腫瘍には, 良性腫瘍と中間型, 悪性の軟部肉腫の3つの悪性度が存在し, 発生部位が多岐にわたるため, 120以上の組織型に細分類される。さらに軟部腫瘍は希少な疾患で組織型が多いことから, CTやMRIでの形態評価のみでは正確に早期診断することが難しい。我々は, 生検の代替が可能となる新たな画像診断法の解決を目指している。これまで我々は, メチオニンPETでダイナミック撮影を行い, 骨軟部腫瘍のアミノ酸代謝活性を半定量に評価することで, 悪性度や組織型の高い診断能が得られることを明らかにしてきた。
本研究ではまず軟部腫瘍に対してメチオニンPETを行い, テクスチャ解析を追加することで, 診断精度の向上を図る。さらにMRIのAPT-CESTによりアミドタンパクを解析し, pHマッピングのテクスチャ解析も行う。両者を合わせた総合的なイメージングの有用性を検討することを目的としている。
初年度は本研究は未承認薬であるC-11メチオニンを用いる検査であるため, 徳島大学病院での倫理審査委員会と未承認新規医薬品評価委員会への申請・承認の手続きを行い, 臨床研究保険の加入を行った。
本年度は研究を開始し症例登録およびメチオニンPETでのダイナミック撮影を行っており, 症例を蓄積している。またAPT-CEST法のMRIパラメータの調整と最適化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

軟部腫瘍のメチオニンPET(ダイナミック撮影)と中間解析を行ったが, 当初の予定と比べて症例蓄積が進んでおらず, 良性軟部腫瘍, 中間型, 軟部肉腫の3つの病理分類に基づいたグループ間の統計解析が可能な症例数には達していない進捗状況である。
その理由としては当院にて生検や切除を行われる軟部腫瘍は, 初診時のサイズが小さく本研究の対象となるサイズ3cm以上の軟部腫瘍の症例数が想定より少なかったことや, 他院での生検後に当院紹介となったため研究対象外となる症例数が想定以上に多かった可能性が主要因と考えられる。
以上によりやや遅れていると評価した。

今後の研究の推進方策

令和6年度は, 令和5年度に行う予定であった良悪性の軟部腫瘍症例数も合わせて症例登録を行い, メチオニンPETでのアミノ酸代謝活性を半定量指標にて数値化し, 代謝分布をテクスチャ解析の特徴量で数値化していく。また, MRI APTイメージングにて得られるパラメータを解析し, テクスチャ解析で特徴量を抽出していく。また整形外科医師との連携を密にし, 症例登録の遂行する。またこれまで得られた知見をもとに学会等で情報発信を行う。

次年度使用額が生じた理由

(理由)予定していた症例登録数とメチオニンPETおよびMRI APT-CESTの撮影が予定より遅れており, 本年度不足分の症例登録も次年度に行うこととなったため, 次年度使用額が生じた。
(使用計画)翌年度分として請求した研究費とあわせて, 良性軟部腫瘍群や中間群, 軟部肉腫群が疑われる患者様のメチオニンPET検査を費用として使用する予定である。また次年度での消耗品等の購入, 学会発表や論文投稿料等の成果報告にかかる諸費用などの費用としても使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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