研究課題/領域番号 |
22K07744
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
水野 希 (高木希) 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10509798)
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研究分担者 |
兵藤 文紀 岐阜大学, 高等研究院, 准教授 (10380693)
江藤 比奈子 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 特任助教 (30557632)
松尾 政之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40377669)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 筋炎 / 炎症 / レドックス |
研究実績の概要 |
炎症性筋疾患は筋繊維が障害され炎症により様々なメディエーターが活性化し、炎症細胞による多量の活性酸素(Reactive Oxygen Species: ROS)が産生されることが知られている。難病疾患である筋ジストロフィーは骨格筋の壊死・再生を主病変とし筋の萎縮・筋力が低下する遺伝性筋疾患であり、持続的な炎症が主因となり骨格筋に様々な症状を有することが知られている。筋炎の診断には筋生検での炎症細胞の確認が必要であり侵襲的かつ苦痛を伴うため、経日的な検査は困難である。そのため、筋肉の炎症を高感度かつ非侵襲的に検査する技術の開発が望まれている。 超偏極技術(DNP)は、電子スピンおよび核スピンの2つの量子の相互作用を利用して、MRIの感度を高め、MRIで酸化還元(レドックス)反応や、細胞死、癌代謝などを可視化できる新しい診断技術である。本研究では、DNP-MRIおよび炎症で産生される活性酸素との反応性を有するレドックス感受性DNP造影剤を用いた炎症性筋炎の高感度可視化法を開発し、筋ジストロフィーモデルマウスでの本法の有用性を実証することを目的として研究を進めている。初年度は、筋炎の計測のため、マウスの下肢に適合する局所高感度検出器の開発、炎症モデルの作製、さらには、ミトコンドリアとのプローブ反応性検討を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、マウスの筋肉計測用の局所コイルを開発し、下肢を高感度に計測する系を立ち上げた。またミトコンドリアをもちいたプローブ代謝検討を実施している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、筋炎モデルとして塩酸ブピバカインの筋肉内注射モデルでの検証を進めるとともに、令和6年度に予定している筋ジストロフィー症への展開へ向けた条件検討を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究が順調に進み、当初の予定より実験材料・動物の費用が少なくなったため。
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