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2022 年度 実施状況報告書

画像流体力学解析による動脈塞栓術後側副血行路発達の予測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K07750
研究機関鹿児島大学

研究代表者

林 完勇  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10549918)

研究分担者 吉浦 敬  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40322747)
岩永 崇  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 主任診療放射線技師 (40444830)
福倉 良彦  川崎医科大学, 医学部, 教授 (50315412)
内匠 浩二  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50535820)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード塞栓術 / 血流評価
研究実績の概要

内臓動脈瘤は破裂すると死亡率の高い疾患であり、検診の普及などに伴い偶然発見される頻度が増加傾向にある。内臓動脈瘤の治療法として、低侵襲の血管内治療による塞栓術が選択されることが多い。塞栓術に際して重要な問題は、臓器血流の維持である。動脈瘤だけを塞栓できれば問題ないが、紡錘状動脈瘤などではしばしば、親動脈の温存が難しい場合もある。そのような症例では親血管を含めた動脈瘤塞栓が必要とされるが、塞栓後の臓器梗塞が常に懸念される。親動脈を塞栓しても側副血行路の発達により臓器血流が維持され得るが、その発達が不十分な場合は、高度の梗塞から膿瘍を生じるリスクもある。術前に側副血行路の発達が予見できれば適切な治療法選択に役立つが、現状ではそのような予測法は確立しておらず、術者の経験に頼っている。近年、4D flow MRIや造影CT画像のcomputational fluid dynamics(CFD)解析など、画像に基づく流体力学的解析により、非侵襲的に血管内の血流動態を定量的に評価したり、血行改変術後の血行動態を仮想的にシミュレーションする技術が進歩してきた。
本研究の目的は以下の2つである。
①内臓動脈瘤塞栓術において、画像に基づく先進的血流解析技術(4D flow MRI、CFD解析)を用いて、親血管と側副血行路の血行動態を定量的に評価する方法を確立すること
②塞栓術前の画像の血流解析に基づいて、術後の側副血行路を介する目的臓器への代償性血流の回復を高い精度で術前予測する方法を確立すること
これらの研究にあたり、本年度は患者集積を行い、研究対象とすべき患者選択を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これらの研究にあたり、本年度は患者集積を行い、研究対象とすべき患者選択を行った。
血流状態の変更に伴う、新たな動脈瘤形成が予測されるような複雑な血流形態の動脈瘤奨励が少なかったため。

今後の研究の推進方策

継続的に患者集積を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

学会参加などがCOVID19の影響で制限されたため使用額がへったが、今後は学会参加が増加するとおもわれ、画像解析にともなう出費なども増加する見込みである。

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公開日: 2023-12-25  

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