研究課題/領域番号 |
22K07768
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
野田 佳史 岐阜大学, 医学部, 特任准教授 (60643020)
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研究分担者 |
兵藤 文紀 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10380693)
河合 信行 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20724561)
加賀 徹郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (20897334)
加藤 博基 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70377670)
松尾 政之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40377669)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 膵癌 / MRI |
研究実績の概要 |
昨年度は、初年度に引き続き重水素イメージングの生体応用に関する研究を推進した。 特に膵がん移植モデルマウスを作製し、放射線治療および抗癌剤(ゲムシタビン)を処置後、自由摂取にて重水を与えたところ、 治療1日および3日目の早期において、重水素イメージングにおける腫瘍内の重水素由来の信号強度が、治療群において有意に低下することが明らかとなった。またこの変化は7日まで継続した。 重水素含量の変化を定量的に調べる目的で、高磁場NMRによる重水計測を実施した。その結果、ゲムシタビンを処置したマウスの腫瘍内の重水量は非治療マウスに比べ明らかに低下することが明らかとなり、本結果は重水素イメージングを保障するものであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
重水素動態イメージングによる早期薬効評価の検証は進んでいるが、当初の予定では本年度に病理組織との対比を予定していた。病理組織との対比が進んでいない点でやや遅れていると評価している。
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今後の研究の推進方策 |
重水素イメージングと治療効果との関係をより明確にするために、低温超偏極法を用いた癌代謝計測、病理組織学評価を平行して実施し、重水素イメージングが示す早期治療効果の有用性を証明する。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品購入費用が抑えられたため。これらを次年度に充当する。
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