研究課題/領域番号 |
22K07787
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
水野 秀之 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, QST病院, 上席研究員 (70421823)
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研究分担者 |
中路 拓 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, QST病院, 研究員 (00838625)
福田 茂一 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, QST病院, 室長 (20359235)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 第三者評価 / 画像誘導小線源治療 / 蛍光ガラス線量計 |
研究実績の概要 |
令和5年度はリモート対応したファントム製作に向けた情報収集および試作ファントムによる自施設での測定を実施した。リモート対応のためにはやはり固体ファントムが望ましいが、多種類のアプリケータに対応した形状にすることや、評価点の位置精度の担保などの課題解決に難航した。製作予定メーカーとの打ち合わせを進め、各種アプリケータへの対応はある程度は可能との感触を得ることができた。また、小線源治療部会にも参加し、参加者と積極的に意見交換を行い、評価点の位置精度の担保の方法について画期的な方法を採用する方針となった。その方法とは、フィルムの挿入面に複数の微小金属マーカーを埋め込むことにより、マーカー部で顕著に発生する光電効果・コンプトン散乱によりフィルムに黒化点ができることでフィルム位置が精度良く決定できる方法である。試作ファントムにより自施設の小線源治療装置で測定を実施したところ、良好な結果が得られたため、ファントム最終設計へ着手できることとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
固体ファントムへの各種アプリケータの対応および位置精度の担保の課題解決が容易ではなく、ファントムの最終製作は次年度に持ち越した。しかし、令和5年度の情報収集・検討および試験的な測定がが成功したため、最終設計に着手する道筋を付けられ、課題を克服できた。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度の検討の結果、リモート対応ファントムの最終設計を完了させ、Feasibilityリモート調査を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
リモート対応ファントムの製作が1年ずれ込んだことにより、次年度にその分の予算を使用することとなった。
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