研究課題/領域番号 |
22K07801
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
後藤 利彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50596905)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 心房細動 / 心不全 / PET / 心臓交感神経β受容体 / 交感神経 |
研究実績の概要 |
心不全の約4割においては心房細動を併存し(心房細動併存心不全)、高齢化に伴いその激増が予想されている。これまで左室収縮能が低下した心不全においてβ遮断薬の生命予後改善効果は繰り返し証明されてきた。これは、心不全に伴う交感神経活性化の結果生じたβ受容体密度の低下を改善することがその機序とされる。しかし、最近になって心房細動併存心不全ではβ遮断薬の予後改善効果が認めらないことが明らかとなってきた。今後の症例の増加を考慮すれば、そのメカニズム解明は急務である。
本研究は心房細動併存心不全におけるβ受容体密度を定量することでβ遮断薬の可能性を評価し、新たな治療戦略の基盤に寄与することを目的としており、具体的には、心臓交感神経β受容体のリガンドである[C11]CGP-12177をもちいた心臓PET検査によりβ受容体密度の定量的評価を行うものである。
初年度においては、倫理委員会の承認を得て、研究に必要な環境の整備を終え、症例登録を開始したところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍とそれからの回復、ウクライナ情勢などの世界的な複数の要因による物流の遅れのため、PET検査に必要な物品の準備に時間がかかったことが原因である。また、価格の高騰も相まって、費用の前倒し請求が必要な状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
すでに準備は整い、研究も開始されているため、今後の推進には問題がないと判断している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍とそれからの回復に伴う需要の増大や、ウクライナ情勢などに影響された物流の遅れを要因として、PET検査に必要な物品の価格高騰があったため、費用の前倒し請求を必要とした。
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