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2023 年度 実施状況報告書

POU1F1 βアイソフォーム異常にもとづく先天性下垂体機能低下症の疾患概念確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K07859
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

秋葉 和壽  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 研究員 (10649974)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードPOU1F1 / 下垂体 / 転写調節因子
研究実績の概要

本研究の目的は、1.POU1F1 βドメイン領域のバリアント頻度・表現型の解明、2.POU1F1 βアイソフォームの機能の解明 の2点である

1.POU1F1 βドメイン領域のバリアント頻度・表現型の解明: 2023年度は代表研究者の所属する研究室に依頼のあった成長ホルモン分泌不全症疑い患者のうち、 原因が同定されていない症例のDNA検体を用いて該当領域のバリアントの有無を確認した。結果はバリアント陽性検体は0であった。

2.POU1F1 βアイソフォームの機能の解明: 2023年度は2022年度に樹立したPOU1F1α-TurboID, POU1F1β-TurboID、POU1F1のエクソン2を欠失させたPOU1F1ΔEx2-TurboID、核内以降シグナル(NLS)をTurboIDに結合したTurboID-NLS融合タンパク質を発現するHeLa細胞株を用いて近接ラベリング解析を行った。解析の結果、転写活性化ドメインを喪失するPOU1F1ΔEx2では転写共役因子の全般的なリクルートの低下、POU1F1βでは転写共役因子のうち抑制因子のリクルートの上昇を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度はPOU1F1βドメインの役割を解明する上で重要な結果を出すことができている。

今後の研究の推進方策

2023年度の結果からβドメインの役割が抑制型の転写調節因子のリクルートであると推測した。2024年度は引き続きその検証実験を行う。また、引き続き臨床検体の解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は臨床検体におけるバリアント陽性患者がおらずそれ以降の解析が不要であったこと、さらに年度当初の感染状況および渡航費用の高騰から海外学会への参加を控えたことにより支出額が減少しました。次年度使用額は2024年度の成果発表および追加解析に使用します。

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公開日: 2024-12-25  

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