研究課題/領域番号 |
22K07906
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
竹内 章人 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター(臨床研究部), 成育医療推進室, 新生児科医師 (40731386)
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研究分担者 |
津田 兼之介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (20727507)
岩田 欧介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (30465710)
柴崎 淳 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 医長 (30540471)
小林 徹 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臨床研究センター, 部門長 (50431713)
向井 丈雄 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60871324)
諫山 哲哉 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 診療部長 (80818146)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 新生児低酸素性虚血性脳症 / 脳性麻痺 / 自閉スペクトラム症 / 発達遅滞 / フォローアップ |
研究実績の概要 |
国内の新生児低酸素性脳症レジストリ研究を行うため、2023年度前半にEDC構築作業を行った。本研究ではWebベース(REDCap)で家族から直接、発達に関する情報を得ていくため、その複雑なシステム作りに時間を要した。このようにWebでの家族からの発達情報取得を併用してフォローアップ研究を行っていく試みは国内ではまだ広く行われているものではなく、汎用性の高いREDCapでこのようなシステムを構築できたこと自体も今後の様々な発達フォローアップ研究にとって意義のあることだと思われる。 システム構築後にデータベース入力とその後のWebベースでの発達調査を確実に行うために、テストデータを用いたシステムの動作確認テストを繰り返し行った。 初年度の遅れの影響で当初の研究実施計画からはやや遅くなったが、前年度末に計画し直した通りに2023年度後半から症例登録を開始することができた。当該年度末の段階で研究参加施設は全国の総合周産期母子医療センターを中心とした38施設にのぼっている。また、研究を行う上でmodified Sarnat scoreによる脳症重症度診断の標準化が非常に重要であるため、研究参加施設の医師を対象に新生児低酸素性虚血性脳症の重症度診断に関するオンライン講習会を複数回開催した。また、さらに講習会前後で、modified Sarnat scoringと脳症重症度の判定の正確さが、どのように変化についても調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度の研究進捗は前年度末に計画した通りに進んだが、初年度の研究準備の遅れが影響しているため研究計画全体としてはやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
このまま症例登録を進めつつ、さらに研究参加施設を増やしてより多くの症例とフォローアップデータを集積できるように努めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究進捗が予定よりもやや遅れREDCapの利用開始が2年目後半からになったため、初年度と2年目前半に予定していたのREDCap(データベースシステム)使用料がかからなかった。また、現地開催予定であった脳症重症度判定のための講習会をオンラインで行うことができたため、研究チームの旅費、会場費などがかからなかった。次年度使用額は来年度以降のREDCap使用料の支払いや本研究関連論文の出版料等に充てる計画である。
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