研究課題/領域番号 |
22K07918
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
児玉 祐一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20535695)
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研究分担者 |
岡本 康裕 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30398002)
中川 俊輔 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (60789973)
西川 拓朗 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (90535725)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | Ph+ALL / SIRT1 / ABL1変異 |
研究実績の概要 |
Ph+ALL細胞株(PALL2)のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)への耐性化 #1.イマチニブ耐性株の作成:PALL2をイマチニブ、イマチニブメシル酸を低濃度から徐々に濃度を上昇させて培養した。イマチニブでは10,000nMまでの耐性株、イマチニブメシル酸では25,000nMまでの耐性株が作成された。MTT assayでそれぞれの耐性株は、薬剤耐性であることを確認した。 #2.ABL1変異解析:イマチニブ耐性株では1,000nM耐性株までは変異を認めなかったが、2,500nM以上の耐性株ではT315I変異とD267G変異が獲得されていた。 イマチニブメシル酸耐性株では10μM耐性株、25μM耐性株の両者においてABL1変異の獲得はなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ABL1変異株が完成するまでに時間を要した。今回作成されたABL1変異株を利用することで、解析を進めることができる。
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今後の研究の推進方策 |
イマチニブ耐性でT315Iを有する株を用いて、遺伝子発現、蛋白発現を解析し、さらにはSIRT1を強発現させることで、ABL1変異を有しやすくなるか、SIRT1の発現を抑えることで、ABL1変異の誘導を抑制できるかを評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
変異株が作成できていなかったため、解析が進まず、実験が行えていなかった。昨年度変異株が作成できたので、実験を多くできると見込まれる。
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