研究実績の概要 |
Tet1-floxedマウス、Tet2-floxedマウスとAlb-Creマウスとの交配を継続し、肝細胞特異的にTet1, Tet2およびその両者を欠損させたマウス(Alb-Tet1-/-, Alb-Tet2-/-, Alb-Tet1-/-2-/-)の個体数を増やした。昨年度の検討では、これらのマウスに生後6週より高脂肪食を16週肝投与するとTet2-/-群で脂肪肝が有意に悪化することが明らかとなっていたが、本年度は高脂肪食に加えて0.02%thioacetamideを経口投与させることにより、肝内における炎症の誘導を行った。その結果、コントロール群に比べるとTet1-/-, Tet2-/-群で、特にTet2-/-群において強い脂肪肝および炎症・線維化の進行が認められた。 また、およそ10例(昨年度と合わせて20例)の非アルコール性脂肪肝を背景とした肝癌症例の切除検体から癌部と非癌部組織を複数個採取し、網羅的解析目的で凍結保存した。
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