研究課題/領域番号 |
22K07990
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
尾松 達司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50367562)
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研究分担者 |
内藤 裕二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305575)
高木 智久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70405257)
内山 和彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50298428)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | STING / c-di-GMP / 腸炎 / Th17 |
研究実績の概要 |
炎症性腸疾患の病態では、腸内細菌叢の攪乱に伴うTh17細胞をはじめとした腸管粘膜内免疫担当細胞の過剰応答が複雑に絡む原因不明の疾患であり、その機序を解明し新規治療法を確立することは医学的・社会的に喫緊の課題である。本研究は、腸管炎症病態に対してSTINGのリガンドである環状ジヌクレオチドの免疫賦活作用の検討や、酸化ストレスによるSTING経路の制御について検討し、STINGシグナル経路を対象としたTh17細胞などエフェクターT細胞の制御方法を見出すことを目的としている。 本研究においてSTING欠損マウスは必須であり、先行研究にて既に本学動物実験施設に搬入済みであったが、今年度は繁殖不良が続いた。野生型であるC57BL/6Jの繁殖力に期待してヘテロ作成を試みたがうまくいかず系統維持困難な危機的状況に陥ったため、動物実験施設と協議を重ね、体外受精を施行した。これにより作成された仔が3月に初出産し、系統維持可能となった。次年度の実験に向けて繁殖をさせているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実績の概要で記載したとおり、実験において必須であるSTING欠損マウスの繁殖不良が続いた。体外受精を行うことによって辛うじて系統断絶を免れた。
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今後の研究の推進方策 |
STING欠損マウスの増産中であり、次年度はc-di-GMP投与による腸炎における免疫賦活作用の検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験に必須であるSTING欠損マウスの繁殖不良により計画していた実験が遂行不可であった。体外受精を施行して系統維持したが、今年度の経費使用はその体外受精に要した費用のみであり、次年度使用額が生じている。これは次年度の研究計画に使用する予定である。
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