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2022 年度 実施状況報告書

大規模コホートによる新規予後予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K08002
研究機関東北大学

研究代表者

八田 和久  東北大学, 大学病院, 助教 (30706932)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード予後予測システム / 基礎疾患
研究実績の概要

高齢早期癌患者においては、内視鏡的切除「非治癒切除」であっても死亡の多くが非原病死であることから、非原病死を予測するための簡便な予後予測システムが望まれている。基礎疾患スコアは比較的簡便な予後予測システムだが、本邦独自のスコアは開発されていない。そこで、研究開発の目標は、本邦独自の基礎疾患スコアの開発であり、さらに、年齢、性別、飲酒、喫煙、遺伝子多型などを含めた予後予測システムを開発することである。本研究では、東北大学東北メディカル・メガバンク機構で登録された約5万例の地域住民コホートを用いて、100以上の基礎疾患データと予後の関連を解析する。癌既往では病期も重要になることから、病期を確定させた上でスコア化する。これにより新規予後予測基礎疾患スコアが開発されれば、消化器領域だけでなく医学領域全体において使用できる予後予測システムとなる可能性がある。2022年度は、各種手続きを経た上で東北大学東北メディカル・メガバンク機構のスーパーコンピューターより基礎疾患や飲酒、喫煙などのデータの抽出作業を行った。データのインピュテーションを行いつつ、統計学的解析により予後予測のための基礎疾患スコアの候補となる疾患を同定した。また、その過程において上部消化管早期癌患者において内視鏡的切除「非治癒切除」患者の多くが非原病死であることを報告し、特に85歳以上の超高齢者ではその傾向が著明であることを報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

癌病期との照合の諸手続きに時間を要している。一方で、基礎疾患は全て抽出され、統計学的解析により予後に関わる基礎疾患が明らかになってきている。

今後の研究の推進方策

現在、癌病期との照合を準備中であり、今年度早期より照合開始予定である。今後は、計画に沿って癌病期との照合を行った上で、基礎疾患スコアを確定し、その後飲酒喫煙などを含めたスコアに向かっていく。

次年度使用額が生じた理由

複雑な統計を行うのが次年度に持ち越しとなったためであり、計画に沿って使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Treatment strategy after noncurative endoscopic resection for early gastric cancers in patients aged???85?years: a multicenter retrospective study in a highly aged area of Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Hatta Waku、Toya Yosuke、Shimada Tomohiro、et al.
    • 雑誌名

      Journal of Gastroenterology

      巻: 58 ページ: 346~357

    • DOI

      10.1007/s00535-022-01948-7

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Management of Superficial Esophageal Squamous Cell Carcinoma and Early Gastric Cancer following Non-Curative Endoscopic Resection2022

    • 著者名/発表者名
      Hatta Waku、Koike Tomoyuki、Uno Kaname、Asano Naoki、Masamune Atsushi
    • 雑誌名

      Cancers

      巻: 14 ページ: 3757~3757

    • DOI

      10.3390/cancers14153757

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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