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2023 年度 実施状況報告書

薬剤溶出性バルーン治療での長期開存は可能か?数値流体解析による再狭窄因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K08116
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

山内 洋平  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (30734587)

研究分担者 坂根 和志  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (10734577)
柴田 兼作  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (20535819)
藤阪 智弘  大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (20596093)
宍倉 大介  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (60912368)
森田 英晃  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (80445981)
星賀 正明  大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (90309154)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード末梢動脈疾患 / Drug coating balloon / 壁ずり応力 / 数値流体力学
研究実績の概要

増え続ける下肢末梢動脈疾患は、跛行症状による日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)の低下を招き、重症化すると下肢切断を余儀なくされる死亡率の高い予後不良疾患である。ステントを使用した血管内治療(Endovascular therapy: EVT)が確立されているが、長期開存を維持することが難しいのが現状である。その要因として、下肢の屈曲に伴う留置されたステントの破損や、ステント留置により引き起る血管壁ずり応力(Wall Shear Stress: WSS)の変化が挙げられ、血管内に残存したステントが弊害となり、再狭窄を引き起こすことが懸念される。新たなデバイスとして、薬剤コーティングバルーン(Drug coating
balloon: DCB)がEVTで使用可能となり、血管内に異物を残さない「Leaving Nothing Behind」という理想的な治療法として期待されている。心血管領域において、動脈硬化の進展やステント内再狭窄にはWSSが関与していることが報告されており、近年、スーパーコンピューターによる数値流体解析(Computational FlowDynamics: CFD)からWSSを非侵襲的に測定することが可能となった。本研究の目的は、CFDを用いた流体力学的アプローチにより、DCB治療後再狭窄の関連因子について検討することである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象患者の選定を開始しているが、重症下肢虚血患者が多くなったが、本研究では対象外としている。またSFAへの血行再建の際に薬剤コーティングバルーンで治療終了できた症例が少なかったことで対象患者が集まっていない。
本年より対象患者が増えてきており引き続き症例の選定を継続する。

今後の研究の推進方策

糖尿病や透析患者など末梢動脈疾患の罹患率は高く、糖尿病内科、腎臓内科、また近隣の施設へ啓蒙活動を行い、対象患者の選定を行う。

次年度使用額が生じた理由

対象症例が少なかったが、本年度より末梢動脈疾患患者は増加しており、カテーテル治療件数も増えている。引き続きスクリーニングを行いながら今後は症例選択を進めていく。

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公開日: 2024-12-25  

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