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2023 年度 実施状況報告書

心不全-悪性腫瘍クロストークにおけるApelin-APJシステムの意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K08148
研究機関秋田大学

研究代表者

佐藤 輝紀  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (30733422)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード心臓-癌連関 / 腫瘍循環器 / Apelin / 心不全 / CCR4-NOT複合体
研究実績の概要

昨年度に引き続き、Apelin-APJシステムの発現制御を担っていることが示唆されるCCR4-NOT複合体の脱アデニル化機構にフォーカスして研究を進めた。脱アデニル化機構の心不全病態における機能的意義を解明するために、その代表的実行因子であるCNOT6Lに着目し、圧負荷心不全 マウスモデルを用いて解析を行った。これまで、CNOT6L単欠損マウスの圧負荷心から抽出したRNAの網羅解析の結果から、gene-Xは脱アデニル化標的遺伝子候補として同定され、gene-Xの発現解析を行った。心臓の凍結切片を用いたRNA in-situ hybridizationにて免疫染色を行い、TAC後のCNOT6L単欠損マウス心臓においてその発現が顕著に増加していることが示された。さらに、アンジオテンシンII負荷を行ったCNOT6L欠損成体マウス心臓から単離した線維芽細胞において、gene-Xの発現が増加していることが分かった。このことから、CNOT6Lの脱アデニル化機構は、心臓線維芽細胞においてgene-X遺伝子発現調節を行うことで、心保護的に作用していることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

他分野の臨床研究の論文化を優先して行っていたため,本分野の研究にかけるエフォートが少なくなっていたことによる.

今後の研究の推進方策

癌サバイバー患者およびその心血管患者数が増加していることを日常臨床において実感している.臨床検体の採取ならびにその解析を進めたい.

次年度使用額が生じた理由

臨床研究の解析と論文作成に時間をかけていたことで、当初の予定よりも使用額が少なく済んだため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The Predictors of Left Ventricular Reverse Remodeling after Renal Transplantation.2023

    • 著者名/発表者名
      1)Miura K, Sato T, Iino T, Sato W, Satou S, Watanabe H
    • 雑誌名

      Akita J Med

      巻: 50 ページ: 133-142

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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