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2023 年度 実施状況報告書

急性心筋梗塞におけるLAG-3の関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K08159
研究機関熊本大学

研究代表者

藤末 昂一郎  熊本大学, 病院, 客員助教 (10779151)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード冠動脈疾患 / 免疫チェックポイントタンパク / LAG3
研究実績の概要

急性心筋梗塞をはじめとする冠動脈疾患の病態にも炎症が深く関わっており、免疫チェックポイント分子が何らかの役割を担っている可能性があるが未だ解明されていない。Lymphocyte Activation Gene-3 (LAG-3)はprogrammed cell death-1 (PD-1), Cytotoxic T-lymphocyte associated antigen-4 (CTLA-4)に次ぐ第 3の免疫チェックポイント分子として注目されている。本研究では熊本大学病院に経皮的冠動脈インターベンション(PCI)目的で入院となった冠動脈疾患連続症例を対象に可溶性LAG-3(sLAG-3)をELISA法で測定し、冠動脈疾患の重症度や予後、各種バイオマーカーとの関連を調べている。2023年度までに450例の測定が終了した。CK, 高感度トロポニンT, 高感度C反応性蛋白(hsCRP)と一般的な生化学検査、ヘモグラムについては院内中央検査室において測定しデータの集積を行なっている。また、冠動脈血管内超音波(intravascular ultrasound; IVUS)や光干渉断層法(optical coher ence tomography; OCT)で評価した冠動脈プラーク容積や、 不安定プラークの要素として知られているプラークの線維性皮膜の厚さ、マクロファージ集簇についてもデータを収集している。炎症指標[hsCRP、ペントラキシン3 (PTX3)、各種炎症性サイトカイン(TNF-α、 IFN-γ、 IL-1β、IL-6、 IL-10)については、凍結保存血清を用いて今後まとめて測定・解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

患者リクルート、検体測定は予定通り進んでいるが、フローサイトメトリーの実験系が予定どおり進まず主にELISA法による測定・解析を中心に行なっている。

今後の研究の推進方策

引き続き患者リクルート、検体測定、データ収集を継続していく。検体測定は引き続きELISA法を中心に行なっていく予定である。データが固定次第解析を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

2023年度までは症例蓄積がメインとなり、ELISA kitによるまとまった測定ができなかった。保存サンプルが蓄積されたため、次年度はELISA kit等を使用してまとめて保存サンプルのバイオマーカーを測定していく予定である。そのため、次年度に測定キットや試薬、解析ソフトなどの購入を行なっていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Prognostic Significance of Soluble PD-L1 on Cardiovascular Outcomes in Patients with Coronary Artery Disease2024

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki S, Fujisue K, Yamanaga K, Sueta D, Usuku H, Tabata N, Ishii M, Hanatani S, Hoshiyama T, Kanazawa H, Takashio S, Arima Y, Araki S, Yamamoto E, Matsushita K, Tsujita K.
    • 雑誌名

      J Atherooscler Thromb

      巻: 31 ページ: 355-367

    • DOI

      10.5551/jat.64183.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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