研究実績の概要 |
当院ではがん化学療法関連心血管合併症のチャートレビュー(承認番号 2019-0176)研究を行ってきており、2021年 Prognostic impact of immune-related adverse events on patients with and without cardiovascular disease: a retrospective review をCardiooncologyに投稿済である。(2021 Jul 6;7(1):26. doi: 10.1186/s40959-021-00112-z)。2020年9月からは化学療法部と循環器内科連携でICI投与患者全例に対して、左心機能の僅かな変化の検出にも有用とされる心エコーでのgloballongitudinal strain (GLS)評価や定期的な血液検査を多科共同で行う体制を構築し、稼働を開始しており、2020年4月27日以降 登録患者数は499人となっている。心筋炎を合併した症例に関しては心筋生検を行い、HE染色に加えて、CD3, 4, 8, 20, 68, PD-1, PD-L1 染色を行い、病態と免疫染色との関連に関して更なる解析を行ってきた。また他臓器におけるirAE と心血管合併症との関連やその後の予後に関してや心エコー上のGLS データとバイオマーカとの関連に関しても着実にデータ収集ができている。
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