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2022 年度 実施状況報告書

低酸素シグナルに着目した心臓病治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K08193
研究機関自治医科大学

研究代表者

仙波 宏章  自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (80747923)

研究分担者 砂河 孝行  自治医科大学, 医学部, 講師 (40418637)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード心臓病 / HIF-1α
研究実績の概要

転写因子Hypoxia inducible factor (HIF)-1αは低酸素環境で活性化し、エリスロポエチンなどの低酸素応答遺伝子を誘導することで酸素環境の維持において中心的な役割を果たす転写因子である。近年、腎性貧血に対する治療薬としてHIF-1α活性化薬であるHIF-PH阻害薬が上梓され、心臓リモデリングを改善する効果が期待されている。HIF-1α活性化薬は従来のESA(Erythropoiesis stimulating agent)製剤と同じく貧血を改善する一方で、心臓に直接作用しそのHIF-1αシグナルを活性化させると考えられているが、その心臓リモデリングにおける役割は未だ明らかではない。
本研究では心筋細胞および心臓リモデリングにおいて中心的役割を果たすマクロファージに着目し、炎症、組織リモデリングにおけるHIF-1αシグナルの役割を解明すべく研究を行った。これまでに心筋細胞特異的HIF-1α欠損マウス、およびHIF-1αシグナルが過剰に活性化するマウスを樹立している。また、炎症プロセスが酸素が存在する環境においてもHIF-1αシグナルを活性化するとの知見を確認した。引き続きHIF-1αシグナルに着目し、心臓リモデリングおよび炎症シグナルにおける役割の解析を継続する。本研究によりHIF-1αシグナルを標的とした心血管病に対する新たな治療アプローチの創出へと繋げることが期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

本研究はおおむね順調に経過している。引き続き研究目標を達成すべく、実験計画を継続して遂行する。

次年度使用額が生じた理由

研究の進行に伴い、実験計画を一部変更した。その結果、予定していた実験を翌年度に行うことになり、これに関連する試薬購入の経費についての繰り越しを行った。

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公開日: 2023-12-25  

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