研究課題/領域番号 |
22K08223
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
野口 暉夫 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (70505099)
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研究分担者 |
浅海 泰栄 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (20629315)
大塚 文之 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (30745378)
畠山 金太 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60325735)
西村 邦宏 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (70397834)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 画像診断 / MRI / Radiomics |
研究実績の概要 |
(1)核磁気共鳴画像法を撮像した剖検冠動脈病変の画像特徴と、同部位と一致した冠動脈病理組織標本から蛋白質抽出を行い、高リスク冠動脈病変と非高リスク冠動脈病変の両者に対して網羅的蛋白を行なった。結果高リスクおよび非高リスク冠動脈病変に特徴的な蛋白質群が描出された。 (2)過去の造影冠動脈CTを用いた複数の報告から、高リスク冠動脈病変を近位部に有する冠動脈末梢では、そうではない冠動脈病変を有する冠動脈末梢と比較すると同程度の狭窄度を有する場合には冠動脈血流が低下していることが報告されている。T1強調MRIを用いた冠動脈病変の特徴と、冠動脈毎に存在する心筋虚血を反映する指標である冠動脈血流予備能比値(Fractional flow reserve: FFR)の関係性を検討した。結果T1強調MRIにより高リスク冠動脈プラークの存在はFFR値低下の独立した危険因子であった。現在本研究は論文投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
冠動脈病理像と画像診断特徴量の蛋白質網羅的解析を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は 上記結果についてネットワーク解析、有意であったネットワーク毎に特徴的な蛋白質について、免疫染色を予定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
分担の畠山先生が、分担額10万円を執行できておりませんでした。また、冠動脈病理組織標本に対する網羅的蛋白解析結果に基づき免疫染色を予定していたが、2022年度には行うことが出来なかったため使用していない。2023年に上記網羅的解析をまとめた上で免疫染色を行い、網羅的解析の裏付けを行った上で論文化を進める。
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