研究課題/領域番号 |
22K08369
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
水野 理介 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (30273080)
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研究分担者 |
向田 昌司 岡山理科大学, 獣医学部, 講師 (80824797)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | リンパ管 / 腎臓 / RAS / 高血圧 / 食塩 |
研究実績の概要 |
Wistar ラットを、Normal salt diet (NSD)とHigh salt diet (HSD)の2群に分けた。4週間後に両群のラットをイソフルレン飽和麻酔後脱血犠牲死させ、RDLVとリンパ節(腸骨・腎臓)を採取して実験を行った。RDLVの%Dmax、%Dminおよび%Amplitudeに対するアンジオテンシンIIとアンジオテンシンIの反応性検討: アンジオテンシンIIは、用量依存的に%Dmaxおよび%Dminを減少させ、両群において有意な差は見られなかった。アンジオテンシンII は、用量依存的に%Amplitudeを減少させ、NSD群の%Amplitudeは、HSD群に比べて有意に低値を示した。アンジオテンシンIは、用量依存的に%Dmaxおよび%Dminを減少させた。HSD群の%Dmaxは、HSD群に比べて有意に低値を示したが、両群における%Dminに有意な差は認められなかった。アンジオテンシンI は、用量依存的に%Amplitudeを減少させ、HSD群の%Amplitudeを、HSD群に比べて有意に減少させた。RDLVにおけるAT1a、AT1b、アンジオテンシノーゲン、ACEのmRNAのリアルタイムPCR解析: HSD群のAT1a、アンジオテンシノーゲン、ACEのmRNAレベルは、NSDに比べて高値を示す傾向にあった。一方、HSD群のAT1bのmRNAレベルは、NSDに比べて低値を示す傾向にあった。リンパ節(腸骨および腎臓)における総リンパ球数と細胞のサブセット解析:腸骨リンパ節における総リンパ球数は、両群において有意な差は認められなかった。一方、HSD群の腎臓リンパ節における総リンパ球数は、NSD群に比べて減少している傾向にあった。HSD群腎臓リンパ節において、CD4+細胞数は減少、B細胞数は増加する傾向にあった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高食塩負荷ラットRDLVにおける薬理学的・生化学的・免疫学的解析ができたため。
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今後の研究の推進方策 |
計画通りに推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
輸入試薬が間に合わなかたため。早期に発注することによって使用する。
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