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2022 年度 実施状況報告書

AKI-to-CKDにおけるBreg-IL-10系の動態解明と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K08370
研究機関久留米大学

研究代表者

深水 圭  久留米大学, 医学部, 教授 (80309781)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードIL-10 / Breg / AKI / CKD
研究実績の概要

本年は、AKI-to CKDにおけるBregの腎臓での発現の確認を行なった。これまで、BregはAKI状態において尿細管間質に存在することが判明しており、我々も脾臓摘出でBregのinfiltrationが抑えられ、AKI-to-CKDが促進されたことを報告しており、脾臓免疫がAKI-tp-CKDに何らか関与しているのではないかと考えた。さらに、我々は糸球体にdominantにIL-10が発現しており、何らかBregが糸球体病変に影響している可能性が指摘されていた。しかしながら、再度IL-10を免疫染色にて確認したところ、糸球体への染色が見出せなかったことから、やはりBregのAKI-to-CKDのinfiltration主座は尿細管間質であり、メサンギウム細胞は糸球体上皮細胞におけるIL-10の発現やBregの浸潤は否定的と結論付けた。今回、メサンギウム細胞特異的IL-10 transgenic mice、knockout miceを作成する計画であった。Foxed-Creマウス x IL-10 floxedマウスを掛け合わせ、メサンギウム細胞特異的IL-10 knockout miceを作成、同時にtransgenic miceを作製し、IRIを施したのちに糸球体障害の程度を以下のように群分けして検討する予定であったが、現在、尿細管特異的IL-10transgenic マウスの作成に切り替え、検討を行なっているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今回、メサンギウム細胞へのIL-10の発現が再現性を得られず、メサンギウム細胞特異的IL-10transgenic マウスの作成を断念した。そのため、やや研究が遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

今後は、尿細管特異的IL-10transgenic とknockoutマウスの作成に取り掛かる予定である。その場合、まずは近位尿細管特異的knockout マウスの作成に着手する。そのマウスにIRを施し、AKIが増悪するか、さらにはその後のCKDへの変遷にどのような因子が関わるかについて、詳細に検討する。その結果を確認したのちに近位尿細管特異的IL-10transgenic マウスを作成し、同様にIRによるAKI-to-CKDtransitionに対する影響について検討することとした。

次年度使用額が生じた理由

今回、メサンギウム細胞へのIL-10の発現が再現性を得られず、メサンギウム細胞特異的IL-10transgenic マウスの作成を断念した。そのため、やや研究が遅れている状況である。
今後は、尿細管特異的IL-10transgenic とknockoutマウスの作成に取り掛かる予定である。その場合、まずは近位尿細管特異的knockout マウスの作成に着手する。そのマウスにIRを施し、AKIが増悪するか、さらにはその後のCKDへの変遷にどのような因子が関わるかについて、詳細に検討する。その結果を確認したのちに近位尿細管特異的IL-10transgenic マウスを作成し、同様にIRによるAKI-to-CKDtransitionに対する影響について検討することとした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [学会発表] Characterization of regulatory B cells and IL-10 in response to ischemic reperfusion2023

    • 著者名/発表者名
      Kei Fukami
    • 学会等名
      World Congress of Nephrology 2023 Bankock
    • 国際学会
  • [学会発表] 腎虚血再灌流傷害における調節サイトカインIL-10の産生について2022

    • 著者名/発表者名
      横田祐之介, 児玉豪, 伊藤佐久耶, 那須誠, 甲斐田裕介, 溝口充志, 深水圭
    • 学会等名
      第65回日本腎臓学会学術総会
  • [学会発表] Characterization of regulatory B cells and IL-10 in response to ischemic reperfusion2022

    • 著者名/発表者名
      Yu-nosuke Yokota , Kensei Taguchi , Sakuya Ito, Goh Kodama, Kei Fukami
    • 学会等名
      American Society of Nephrology
    • 国際学会
  • [学会・シンポジウム開催] アメリカ腎臓学会2022

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公開日: 2023-12-25  

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