研究課題/領域番号 |
22K08413
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
池田 志斈 順天堂大学, 医学部, 教授 (40193198)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 円形脱毛症 / 疾患遺伝子バリアント / 治療反応性 |
研究実績の概要 |
①ヒトAA患者で同定されたCCHCR1バリアントをゲノム編集して導入した円形脱毛症モデルマウス、②CCHCR1KOマウスにストレスで誘導した円形脱毛症モデル、にまずステロイドまたはJAK阻害剤を内服させて、その効果を判定する。またヒト円形脱毛症患者においても、CCHCR1バリアント陽性と陰性の症例を同定し、これら症例のステロイド反応性の既往調査ならびに一部症例ではJAK阻害剤を投与して、その経過を観察することを目的としている。 これまでに、ゲノム編集円形脱毛症モデルマウス18匹に、ステロイド(9匹)、JAC阻害薬(9匹)を内服させて、経過を観察している。未だ2か月しか経過していないので、今後数か月の観察期間が必要である。 またヒト円形脱毛症患者においても、CCHCR1バリアント陽性と陰性の症例を多数同定しているので、これら症例の性別、①性別、②発症年齢、③病型、④アトピー性皮膚炎合併の有無、⑤家族歴の有無、⑥ステロイドの反応性(外用と内服)、⑦局所免疫療法の効果の有無、⑧再発の有無、などについても検討したところ、唯一再発率のみ有意差が見られた(陽性例再発100%、陰性例再発率75%、P<0.005)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ゲノム編集円形脱毛症モデルマウス18匹に、ステロイド(9匹)、JAC阻害薬(9匹)を内服させて、経過を観察している。未だ2か月しか経過していないので、今後数か月の観察期間が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
今後はCCHCR1KOマウスにストレスで誘導した円形脱毛症モデルにつき、同様に検索していく予定である。 またヒト円形脱毛症患者においても、CCHCR1バリアント陽性と陰性の症例を多数同定しているので、これら症例のステロイド反応性の既往調査ならびに一部症例ではJAK阻害剤を投与して、その経過を観察する。
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次年度使用額が生じた理由 |
事前計算では1,300,000円使用済みとのことであったが、結果的に計算ミスにより、1,954円の残高が生じてしまった。次年度に消耗費として使用する予定である。
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