研究課題/領域番号 |
22K08530
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉田 健 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20398796)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 皮膚筋炎 / 筋膜炎 / CXCL10 / CXCL13 / 線維芽細胞 / RNAシークエンス |
研究実績の概要 |
16症例[皮膚筋炎10例(抗合成酵素症候群を含む)と多発性筋炎6例(抗合成酵素症候群を含まず)]の筋膜を含んだ筋生検組織を用いてトランスクリプトーム解析行ったが、不適切症例を除き再度、15症例[皮膚筋炎9例(抗合成酵素症候群を含む)と多発性筋炎6例(抗合成酵素症候群を含まず)]でトランスクリプトーム解析を行った。その結果、多発性筋炎の筋膜と比較して皮膚筋炎の筋膜ではCXCL13の発現量は10倍以上と高発現していたが、補正したp-value (FDR p-value)では0.05未満に至らなかった。しかし、同じCXCLケモカインの中でCXCL10が15倍以上と高発現しており、FDR p-valueも0.05未満であったため、まずはCXCL10を解析対象とした。筋膜でCXCL10を高発現している局在と細胞種を同定するためにin situ hybridization (ISH)を行った。その結果、CXCL10は炎症細胞が浸潤している周囲に多く存在する傾向がみられた。また、炎症細胞が浸潤していない部位でも観察される部位がみられた。CXCL10陽性細胞の中で細胞の形態上、紡錘形であるものが存在したため、線維芽細胞をはじめとする間葉系細胞マーカーの1つであるビメンチンとCXCL10の二重染色を行った。その結果、多発性筋炎の筋膜と比較して皮膚筋炎の筋膜ではダブルポジティブの細胞数が有意に多かった。現在、ImageJを用いて、CXCL10やビメンチンの発現量も解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね予定通りである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はCXCL10発現細胞が線維芽細胞以外の細胞(マクロファージなど)でも産生しているか検討して、どちらの細胞種でより多いか検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定より試薬量を節約できたため。
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