研究課題/領域番号 |
22K08556
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
正木 康史 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40238895)
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研究分担者 |
塚本 憲史 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292583)
黒瀬 望 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (10319048)
川端 浩 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10329401)
飯田 安保 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (10337173)
三浦 勝浩 日本大学, 医学部, 准教授 (10468738)
石垣 靖人 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (20232275)
青木 定夫 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (40242408)
新井田 要 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (40293344)
山田 壮亮 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90525453)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | インターロイキン6 / 血管内皮増殖因子 / 自己抗体 / 血小板減少 / フェリチン / インターフェロンγ |
研究実績の概要 |
TAFRO症候群、特発性多中心性Castleman病およびこれらと鑑別を要する疾患(悪性リンパ腫、膠原病・血管炎、IgG4関連疾患)症例の末梢血検体を収集し、DNA/RNA,血清として金沢医科大学バイオバンクに収集を続けている。次年度に、健常人検体を加え、タンパクレベルで、マルチプレックス解析にてサイトカイン; IL-6, VEGF, BLyS(BAFF), APRIL, IP-10, MCP-1, IFN-γを含む67項目について網羅的に解析する予定である。 なお、付随的な臨床研究として、後方視的に登録されたTAFRO症候群131症例における自己抗体陽性群(n=72)と自己抗体陰性群(n=59)との比較し検討した。2群間での初発時のデータの比較で、血小板数が自己抗体陽性群では中央値2.85万/μL、陰性群では中央値5.60万/μLと有意に低値であり(P=0.000327)、フェリチンが自己抗体陽性群では中央値440.4ng/mL、陰性群では中央値694.0ng/mLと有意に低値であった(P= 0.00694)。自己抗体陽性TAFRO症候群症例では血小板数が少なく、フェリチン増加が軽度な傾向を認めたが、これらの差異が病態の重症度によるものか、合併症などに基づくものか、更に解析を加えている。 これらの研究を行いつつ、TAFRO症候群および特発性多中心性Castleman病に関して、総説論文を投稿し(Intern Med. 2023;62(1):27-32., Ann Hematol. 2022;101(3):485-490.)、啓蒙活動を続けた。その結果、多くの施設から患者紹介やセカンドオピニオンの依頼があり、これが患者リクルートにも繋がっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究を直接担当する医局員(研究分担者・研究協力者)の人事異動があり、一時研究が中断していたが、その問題も解決し再び順調に動き始めている。
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今後の研究の推進方策 |
地道にTAFRO症候群、特発性多中心性Castleman病およびこれらと鑑別を要する疾患(悪性リンパ腫、膠原病・血管炎、IgG4関連疾患)症例の末梢血検体を収集を続ける。本研究活動を北陸周辺の医療機関にも周知し、患者リクルートを図り、検体を収集する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は検体集取を主に行い研究費の消費は少なかった。次年度に血清蛋白のマルチプレックス解析を集中して行う予定とし、そこで使用する予定である。
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